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大会3日目は2試合が延長タイブレークにもつれ込む熱戦

2016年6月8日

 第65回全日本大学野球選手権記念大会の3日目、2回戦6試合が行われ、8強が出揃った。今大会の実力伯仲ぶりを象徴するかのように、8強をかけた2回戦の2試合が延長タイブレークにもつれ込む熱戦となった。
※延長タイブレーク・・・9回終了時に同点の場合、10回以降から適用され1死満塁の状態から行う。10回は攻撃を開始する打順を選択することができ、以降延長回が続く際は継続打順とする。

延長タイブレークで明暗

 まず東京ドームで行われた第2試合では、福井工業大と上武大の一戦が2-2のまま延長戦にもつれ込んだ。9回裏に福井工業大の右翼手・島田優樹(1年)の好返球によりサヨナラ勝ちを防がれ、嫌な流れの上武大だったが、10回表に左腕・寺沢星耶(2年)とサイドハンド右腕・鈴木稜也(4年)が1人ずつ打者を抑え、無失点で切り抜けた。
 そしてその裏、この日無安打だった4番・長澤壮徒外野手(4年)がレフト前安打を放ちサヨナラ勝ち。侍ジャパン大学代表の第一次候補に選ばれている吉田高彰捕手(2年)も、打席ではフェンス直撃の二塁打を放ち、守っても3投手を冷静にリードし、勝利に貢献した。

 一方、神宮球場の第3試合では優勝候補筆頭だった明治大が関西国際大に延長タイブレークの末、敗れる波乱があった。明治大は、関西国際大・鈴木英之監督(侍ジャパン大学代表コーチ)が送り出す投手陣の前になかなか得点が奪えず、7回からエース・柳裕也投手(4年/大学日本代表第一次候補)をマウンドへ送った。
 柳はキレ味鋭いストレートと変化球で関西国際大打線を抑えるが、それでも明治大打線は柳を擁護できない。嫌な流れのまま延長タイブレークに持ち込まれると、10回表に関西国際大・上田哲平(4年)のレフト前へポトリと落ちる勝ち越し打と宮下周平(3年)の内野ゴロの間に2点を献上した。
 その裏に明治大は佐野恵太(4年/大学日本代表第一次候補)の内野ゴロで1点を返すも、最後は牛島将太捕手(4年)の大飛球をこの回から守備固めで起用されていた関西国際大の藤原朋輝左翼手(2年)がフェンスにぶつかりながらも好捕。関西国際大が昨日の1回戦に続き2回戦も延長タイブレークで制し、4強入りした2009年以来の8強進出を決めた。

ハイライト動画

全試合結果

神宮球場

富士大 1-4 亜細亜大
九州国際大 2-3 奈良学園大
関西国際大 2-1 明治大(延長10回タイブレーク)

東京ドーム

立命館大 0-4 東海大北海道
上武大 3-2 福井工業大(延長10回タイブレーク)
東北福祉大 4-2 九州産業大

準々決勝の対戦カード

6月9日・神宮球場

 9:00 中京学院大(吉川尚輝内野手)vs亜細亜大(中村稔弥投手)
11:30 奈良学園大vs関西国際大
14:00 中央学院大vs東海大北海道(伊藤諄内野手)
16:30 上武大(吉田高彰捕手)vs東北福祉大(長坂拳弥捕手、楠本泰史内野手)

※カッコ内は侍ジャパン大学代表第一次候補選手

第40回 日米大学野球選手権大会

大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)

大会結果

第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ

大会期間

2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)

会場

7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)

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