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"世界の野球"ヒマラヤを北に臨む国ネパールの野球 第37回「パキスタン野球連盟カワール・シャー会長を偲ぶ」

2018年2月5日

文・写真=NPO法人ネパール野球ラリグラスの会(小林 洋平)

 去る1月16日、悲しい知らせが届いた。パキスタン野球連盟のカワール・シャー会長の逝去である。シャー氏には私も大変お世話になっていたので、突然の訃報に驚くとともに、残念でならない。本コラムはネパールの野球について紹介するものであるが、今回は、ネパール野球とも関連の深いシャー氏について記したいと思う。

 シャー氏は1992年にパキスタン野球連盟を創設し、パキスタンのリーダーとしてパキスタンの野球発展に尽力するとともに、パキスタンのみならず、西アジアの野球界を牽引してきた人物である。ネパールはこれまで、国際大会への出場や世界野球ソフトボール連盟への加盟を果たしているが、シャー氏の尽力が無ければ、このような事は実現しなかったであろう。シャー氏はネパール野球にとっても恩人なのである。

 私がシャー氏と初めてお会いしたのは、2011年4月にパキスタンのラホールで開催された第1回南アジア野球選手権でのことである。同大会はネパールにとって初の国際大会出場であり、私もネパール代表のコーチとしてラホールへ赴いたが、ネパールが同大会に出場できたのもシャー氏からの誘いが契機となっている。

 その後、2013年4月に国際野球連盟の総会が東京で開催された際にシャー氏も来日し、再びお会いした。その際、シャー氏からパキスタンの子どもに国際経験を積ませるために協力して欲しいとの要望を受けた。ネパールが国際野球連盟に加盟できたのも、シャー氏の尽力によるものなので、私はこの要望を快諾した。そして、パキスタン野球連盟在日本理事を拝命し(2015年4月退任)、同年6月に開催した「東大阪・パキスタンU16野球友好試合」など、主に日本での活動をサポートしてきた。

 また、同年12月にはネパールにとって2度目の国際大会出場となる「第11回西アジア野球大会」がラホールで開催され、私はネパール代表監督を務めた。この大会では、シャー氏から過分にもリーダーシップを賞賛され、監督賞をいただいた。同時にパキスタン野球連盟からも日頃の活動を表彰していただき、何が何だか分からず、ただただ恐縮していたことを今も昨日の事のように覚えている。

 最近では国際大会や国際会議でしかお会いできていなかったが、昨年10月にボツワナのハボローネで開催された世界野球ソフトボール協会総会でお会いしたのが最後となった。いつも会う度に優しい笑顔で「何でお前はパキスタンではなくネパールなんだ?」と話しかけてくれていたが、もうそのセリフも聞くことはできない。野球だけではなく、大阪城や東大寺、東京スカイツリーなどに一緒に観光へ行ったことも良い思い出である。

 シャー氏から学んだことは数知れない。シャー氏との出会いが無ければ、ネパール野球も現在の発展はありえなかった。シャー氏の功績は偉大であり、ご逝去はパキスタンやネパールだけではなく、世界の野球界にとって大きな痛手である。シャー氏が築いてきた道筋を途絶えさせることのないよう、野球界全体で考えていく必要がある。

 カワール・シャー氏のご功績を偲ぶとともに、心からご冥福をお祈り申し上げる。

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