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試合レポート

U-15代表W杯初戦を池田陵真のタイムリーなどで逃げ切り好発進

2018年8月11日

 8月10日、第4回 WBSC U-15ワールドカップがパナマで開幕。オープニングラウンド初戦でオーストラリアと対戦した侍ジャパンU-15代表は、機動力を絡めたソツのない攻撃で奪った4点のリードを4投手の継投で4対2と逃げ切り、開幕戦を制した。

 大事な開幕戦の先発を任されたのは右腕・畔柳亨丞(SASUKE名古屋ヤング)。初回はやや制球に苦しみ先頭打者を四球で歩かせたものの、109km/hのカーブと138km/hのストレートで2三振を奪うなど幸先の良いスタートを切った。
 その裏、U-15代表は先頭の花田旭(西淀ボーイズ)が初球を弾き返してレフト前に運ぶと、2番の福原聖矢(安仁屋ヤングスピリッツ)が犠打で送りチャンスを拡大。その後2死三塁となったところで打席には4番の池田陵真(忠岡ボーイズ)。すると相手ライトの頭上を超える二塁打となり、主将も務める池田が貴重な先制点をもたらした。
 畔柳は2回と3回も2三振ずつを奪い、3回には捕手の坂玲哉(湖南ボーイズ)が強肩を生かした二塁送球で盗塁を阻止して畔柳を援護した。4回1死二塁からは左腕・金井慎之介(東京城南ボーイズ)に継投。金井は後続を断つと、5回には無死一、二塁のピンチを招くも、外野フライ2つと132km/hのストレートによる空振り三振に抑えてピンチを脱出した。

 その裏、U-15代表は先頭の坂がレフト前安打で出塁すると齋藤広空(京葉ボーイズ)が犠打で送り1死二塁。ここで杉下海生(泉佐野リトルシニア)がセンター前に運ぶと、好スタートを切った坂が二塁から生還。さらに花田がセンターへ二塁打を放ち1死二、三塁とチャンスを広げる。ここで福原のショートゴロで杉下が好スタートを切って相手の野選を誘うと、内山陽斗(羽曳野ボーイズ)がライトへ犠飛を放ってこの回3点を奪った。

 最終7回は右腕・清田蒼陽(新城ボーイズ)が2四死球を出し1アウトも取れずに降板。代わった右腕・藤森粋七丞(青森山田リトルシニア)は1死後HOLDING Blake Lindsayに左中間を破る二塁打で2点を返されたものの、続く打者を135km/hのストレートで空振り三振、四球を挟み最後の打者を投手ゴロに打ち取り試合を締めた。

 U-15代表のオープニングラウンド第2戦は、8月11 日24時(日本時間)からオランダと対戦する。

監督・選手コメント

清水隆行監督

「(試合前は)ここまでしっかり準備をしてきているので、緊張感を受け入れながら自信を持ってしっかりやっていこうという話をし、その中で犠打、走塁をしっかりやってくれました。勝ちという結果が出て、また明日以降、少し違った精神状態で入れるかなと思います」

池田陵真主将(忠岡ボーイズ)

「とにかく先制点が欲しい場面だったので、きっちり1本出せてよかったです。国際大会になると外のストライクゾーンが結構広くなるので、(日本では)ボール球でも(海外では)ストライクと言われる球を狙っていきました。まずは1勝できて嬉しいです」

畔柳亨丞投手(SASUKE名古屋ヤング)

先発で3回1/3を投げ、6三振、被安打1、無失点の好投
「すごく緊張して先頭に四球を出してしまったが、その後、皆が声を出してくれて、緊張がほぐれて自分の投球ができました。清水監督や高橋尚成コーチから“自分の投球をすれば絶対に打たれない、と言われて火がつきました。伸びのある直球が通用したのが大きかったです。次の登板では今日のような投球でチームに勢いや勇気を与えられる投球をしたいです」

第4回 WBSC U-15 ワールドカップ

大会概要

大会期間

2018年8月10日~8月19日

オープニングラウンド

8月11日(土)0:00 日本 4 - 2 オーストラリア
8月12日(日)0:00 オランダ 1 - 11 日本
8月13日(月)8:00 日本 7 - 9 キューバ
8月14日(火)8:00 ドミニカ共和国 7 - 13 日本
8月15日(水)8:00 日本 20 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)

スーパーラウンド

8月17日(金)0:00 日本 5 - 2 チャイニーズ・タイペイ
8月18日(土)8:00 パナマ 7 - 3 日本
8月19日(日)4:00 アメリカ 8 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)

3位決定戦

2018年8月21日(月)3:00 日本 3 - 6 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(パナマ:時差-14時間)

開催地

パナマ

出場する国と地域

グループA
パナマ、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、ブラジル、ドイツ、中国

グループB
日本、キューバ、オーストラリア、オランダ、ドミニカ共和国、南アフリカ

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