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試合レポート

大河が逆転のスリーベース コロンビアに勝利しオープニングラウンド5戦全勝

2018年10月24日

 第2回 WBSC U-23ワールドカップ(コロンビア・バランキージャ)に出場している野球日本代表「侍ジャパン」U-23代表は10月23日、オープニングラウンド最終戦でコロンビアと対戦。今大会、日本は初めて先制点を許したが、逆転勝ち(7対2)で開幕5連勝を飾った。日本はグループA1位での突破を決め、24日の休養日を挟んで、25日からのスーパーラウンドへ進出する。

侍ジャパンU-23代表・先発メンバー
(中)島田海吏(阪神)
(遊)大河(DeNA)
(左)岸里亮佑(日本ハム)
(三)内田靖人(楽天)
(一)安田尚憲(ロッテ)
(指)宮澤義也(新日鐵住金かずさマジック)
(捕)堀内謙伍(楽天)
(二)西巻賢二(楽天)
(右)周東佑京(ソフトバンク)
▼投手 寺島成輝(ヤクルト)

 日本は打線を組み替えた。クリーンアップ3人と七番以降の3人は前日のオランダ戦と同様も、二番だった島田を一番、六番の大河を二番に上げ、開幕から全4試合で一番だった宮澤を六番に下げている。打撃好調の2人を一、二番に置いたことがピタリとはまり、島田は5打数3安打1盗塁、出塁のすべてでホームに帰還する理想的な1番打者、大河は逆転タイムリーに守ってはファインプレーと、2番への抜擢に見事に応えた。

 スタンドは大勢の地元ファンで埋まり、コロンビアへの大声援が送られる完全アウエーの中でプレーボール。日本は1回表の攻撃を、三者凡退で終える。その裏の守り、日本は一死一、三塁から先発・寺島が相手の四番打者に適時打を浴び、今大会、初めての先制点を許した。「立ち上がりは先頭打者にヒット(右中間二塁打)を許し、先制されてしまいましたが、最少失点に抑えていこう、と」(寺島)。なおも、二死一、三塁とピンチが続くも、六番打者を空振り三振に斬り、1失点で踏ん張ったのは大きかった。

 3回表、コロンビアは日本打線を2イニング無安打(3三振)に抑えていた先発投手から2番手へスイッチ。この投手交代が結果的に、試合の流れを変えた。先頭の九番・周東がストレートの四球を選ぶと、一番・島田は三塁前へのセーフティーバントを成功させて、無死一、二塁とチャンスを広げる。ここで日本ベンチは、犠打のサイン。しかし、二番・大河はバントをファウルし、2ストライクに追い込まれる。ミスを引きずらず、ヒッティングへ切り替えると、左中間を破る2点三塁打で逆転に成功する。「バントを失敗していたので、思い切ってスイングしていこうと思いました。気持ちでいくしかない。相手に攻める気持ちでいきました」(大河)。続く岸里の初球が相手投手の暴投となり、3点目を挙げた。

 先発・寺島は初回こそ「球場の雰囲気にのまれてしまった」(寺島)影響からか、やや制球力を欠く場面が見られたが、2回以降はしっかりと修正してきた。「キャッチャーの堀内さんがバッターを見て、変化球を交えて投げたので、相手打者も真っすぐに差し込まれていたので良かった」(寺島)。キレのあるストレートにカーブ、スライダーを交える投球術には、安定感があった。

 6回裏、この試合、最大のヤマ場を迎える。寺島は先頭打者(三番)に四球を与え、次打者を右飛に抑えたところで降板。2番手・鈴木は五番に二塁打を浴びて、一死二、三塁。死球で満塁とすると、中犠飛で1点差とされる。なおも、二、三塁と一打出れば勝ち越される場面で、稲葉監督は左腕・塹江にスイッチ。塹江は「相手の大声援が聞こえていたが、自分への声援と思って投げた」と、冷静に八番打者に集中し、右打者の内角を攻めるスライダーで、空振り三振に斬っている。初回に続いて、最少失点でしのぎ、傾きかけた流れを相手に渡さなかった。

 ピンチを脱した日本は7回表、先頭の八番・西巻が右前打。今大会初安打に、日本ベンチは盛り上がりを見せる。周東がバントで送り、島田が中前打、大河が四球でつないで満塁。三番・岸里は追い込まれてからファウウルで粘って、8球をたたいた当たりが右前タイムリーとなり、待望の追加点を挙げる。なおも、満塁から内田が押し出し四球を選ぶと、安田の中犠飛でリードを4点に広げている。

 主導権を握った日本は7回から左腕・成田が躍動感あるマウンドで、2イニングを1安打無失点に抑える。日本は9回表、安田の犠飛で1点を追加し7対2。9回裏は5番手・長井がコロンビア打線を遊ゴロ、見逃し三振、見逃し三振と圧倒して試合を締めている。

 日本はグループAトップ通過。稲葉監督が開幕前から青写真を描いていた通り「5連勝」でスーパーラウンドへ進出する。オープニングラウンド5試合では、先発5人がそれぞれゲームメークし、救援投手も持ち味を発揮。打線も日本らしい機動力とつなぎが徹底されており、理想的な戦いを進めている。スーパーラウンドへはオープニングラウンドでの上位3チームとの対戦結果が持ち越されるため、日本は「3勝0敗」の扱い。現地時間25日からのスーパーラウンドでは、グループBの上位3チーム(1位・ベネズエラ、2位・ドミニカ共和国、3位・韓国)と対戦し、計6試合の結果で上位2チームが決勝へ駒を進める。日本は第1回大会(メキシコ)の王者。稲葉監督がチーム発足時から「目標」として語る「世界一」「大会連覇」へと突き進んでいく。

監督・選手コメント

稲葉篤紀監督

「初回に先制されましたが、1点に抑えてくれたのは大きかった。(打線は)3回に逆転して、良い流れができた。(大河は)打順を二番に変えて、良い活躍をしてくれました。(6回のピンチは)今日は起用した投手の一人ひとりが打者に勝負してくれ、1点で抑えたのは大きかった。1試合ごとに結束力も増してきて、チームとしてもたくましくなってきている。スーパーラウンドも厳しい戦いが続くと思いますが、皆で戦っていきたい。グループBを見ていると、良いピッチャー、良いバッターが多いので接戦になるだろうと思う」

大河選手

「チームの雰囲気は良いので、この調子でいきたい。(地元・コロンビア一色に)最初は圧倒されましたが、楽しんでできました」

寺島成輝投手

「スーパーラウンドも投げる機会があれば、勝ちに貢献できようにしたい」

第2回 WBSC U-23ワールドカップ

大会概要 出場選手

大会期間

2018年10月19日~10月28日

オープニングラウンド

10月20日(土)5:00 日本 13 - 0 南アフリカ
10月21日(日)0:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 3 日本
10月22日(月)0:00 日本 7 - 2 メキシコ
10月23日(火)0:00 日本 5 - 0 オランダ
10月24日(水)10:00 コロンビア 2 - 7 日本
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)

スーパーラウンド

10月26日(金)0:00 日本 3 - 2 韓国
10月27日(土)5:00 日本 6 - 3 ベネズエラ
10月28日(日)0:00 日本 4 - 0 ドミニカ共和国
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)

決勝

10月29日(月)9:00 日本 1 - 2 メキシコ
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)

開催地

コロンビア(バランキージャ)

出場する国と地域

グループA
日本、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、コロンビア、南アフリカ

グループB
韓国、オーストラリア、プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、チェコ

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