3月7日(火)に東京ドームで開幕する「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)1次ラウンドに向けた侍ジャパンの強化合宿がKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で始まった。平日にもかかわらず5440人の観衆が集まった中で投内連携やシートノック、フリー打撃が行われた。また、KIRISHIMA木の花ドームでは6投手がブルペン入りした。
牧田、秋吉が順調な仕上がりを見せる
この日ブルペン入りしたのは、3月7日の開幕戦(対キューバ)の先発が有力視されている石川歩(ロッテ)をはじめ、牧田和久(西武)、秋吉亮(ヤクルト)、平野佳寿(オリックス)、岡田俊哉(中日)、武田翔太(ソフトバンク)の6投手。
中でもアンダーハンド右腕・牧田の出来が目を引いた。全体練習後に小久保裕紀監督も、報道陣から「1番目立っていた選手は?」と問われると、牧田の名を挙げ、期待感を話した。
「横から観ていたのですが、独特の軌道ですし、スピードガン以上の速さを感じました。経験もありますし、良い球を投げていました」
投手陣唯一のWBC経験者である牧田は、滑りやすいとされているWBC球への対応について「しっかりと手にボールを馴染ませてから、ロージンをしっかり使って投げることが大切だと思います。他の投手とも良い情報交換をしていきたいです」と話し、落ち着いた調整ぶりを見せた。
また、サイドハンド右腕の秋吉も「球も滑ることなく、良い感覚で投げることができました。状態は8割から9割くらい。良い準備ができています」と順調な調整の様子だ。国際大会では特に貴重となってくる変則投手の良好な状態に今後の期待も膨らむ。
コミッショナーや地元首長らが激励に訪れる
練習開始前にはNPBの熊崎勝彦コミッショナーから全選手に対し、「日本のトップチームとして、全国民から“勝ってくれ”“野球の底力を見せてくれ”という期待があります。プレッシャーにもなりますが、それを大きなエネルギーに変えて戦って欲しいです」と激励した。
また、午後には合宿地である宮崎県および宮崎市の首長、宮崎商工会議所の会頭から精肉やフルーツなど地元の特産品がチームに贈呈され、小久保監督も激励に笑みを見せた。
監督・選手コメント
小久保裕紀監督コメント
「予想より気温が低いので、怪我や風邪に注意を払っていきたいです。連携の練習もしましたが、今にも実戦に入れる選手ばかりでした。投手陣も限られた時間の中で調整していってもらえばと思います」
2017 侍ジャパン オープニングマッチの先発が決まった武田翔太投手コメント
「バランスを考えながら、かなり良い感覚で投げることができました。期待に応えられる投球をしたいです。宮崎は生まれ育った街なので居心地が良いですね。(25日は)気合いが入ります」