9月3日に宮崎で開幕する「第12回 BFA U18 アジア野球選手権大会」に出場する、野球日本代表「侍ジャパン」U-18代表が8月28日、「侍ジャパンキッズアカデミー」に講師として参加した。
大学日本代表との壮行試合(17時45分試合開始)に先立って開催された野球教室で、約1時間にわたり50組100人(小学1年生~3年生と保護者)が白球と触れ合った。
なお、講師は侍ジャパンU-18代表チームのほか、東京都を本拠地とするヤクルトと巨人の協力を得て、両球団からも講師が派遣された(ヤクルト球団OB・河端龍氏、ジャイアンツアカデミー・石附彩氏)。高校野球関係者とNPB球団が同じグラウンドに立って野球の普及・振興活動を行う初めての試みとなった。
なお、野球教室前には参加者と高校日本代表選手が神宮球場ネット裏2階席で昼食。野球少年・少女にとってはあこがれの甲子園球児と、夢のような時間を過ごしたのだった。
さて、キッズアカデミーはU-18代表に帯同する理学療法士(トレーナー)によるウォーミングアップから和やかなムードで始まり、打撃練習(置きティー)、投球練習(ストラックアウト)と前半後半で3組に分かれて行われた。ストラックアウトは3チームの対抗戦で盛り上がりを見せ、球児たちも童心に帰って楽しんでいた。主将と副将3人が野球教室後、取材に応じている。
「一つの勉強ではないですが、今回、野球の楽しさを改めて感じた。(子どもたちも)野球を楽しくやって、野球を好きになってほしい」(中川卓也主将)
「小さい子どもたちが、楽しんでくれていたのは良かった。もっと野球を大好きになってほしい」(蛭間拓哉副将)
「中川も言ったように、野球の楽しさを改めて感じました。いずれはプロを目指して頑張ってほしいです」(日置航副将)
「今回は良い体験、良い経験ができました。大好きな野球に熱中する中で、今日も笑顔が見られた。笑顔を大切に、野球を続けてほしいです」(根尾昂副将)
参加者からも「今日はありがとうございました。これからも、野球を頑張ります」との感想が聞かれ、「練習でうまくなった」と成果を話した小学3年生の女児もいた。
永田裕治監督は野球振興の観点から「是非、野球をよろしくお願いいたします」と保護者へ呼びかけると、子どもたちへもメッセージを送っている。
「甲子園へ行くまでには苦しいこともある。ただ、野球は楽しいもの。そのことを忘れないで野球を続けてほしいです」
最後に日本高等学校野球連盟・竹中雅彦事務局長は今回の意義についてこう語った。
「野球振興にプロもアマも関係ないですから、こうした形でできたのは良かったと思います。一番身近なお兄ちゃんと触れ合う今回のような機会は、都道府県単位でも広がっていけばいいと思います。今回の参加した子どもたちが高校球児として、甲子園へ戻ってきてくれたらうれしいです」
集合写真では参加者、講師全員で叫んだ。
「野球、最高~~!!」
講師にとっては野球への「感謝」を再認識し、参加者にとっても忘れない夏休みの思い出となった。
第12回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2018年9月3日~9月10日
グループA
9月3日(月)18:00 日本 26 - 0 香港
9月4日(火)18:00 スリランカ 0 - 15 日本
9月5日(水)18:00 日本 1 - 3 韓国
スーパーラウンド
9月7日(金)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
9月8日(土)18:00 日本 (中止) 中国
3位決定戦
9月10日(月)13:00 日本 14 - 1 中国
開催地
日本(宮崎)
出場する国と地域
グループA
日本、香港、韓国、スリランカ
グループB
中国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、インドネシア