10月24日、ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs カナダ」(10月31日、11月1日)とプレミア12(日本出場のグループBは11月5日開幕)に向けた侍ジャパントップチームの宮崎合宿3日目が行われた。
チーム始動後初の実戦となる25日の日本ハム戦(サンマリンスタジアム宮崎で12時半試合開始予定)を翌日に控えたこの日は、雨の影響により同じ宮崎県総合運動公園内にある木の花ドームで練習が行われた。
練習前には結婚報道のあった源田壮亮(西武)が稲葉篤紀監督らスタッフ、選手たちから祝福されるなど和やかな雰囲気でアップは始まった。そして、キャッチボールからは引き締まった雰囲気で練習が行われた。
投手陣は各自で調整し、先発登板を予定している岸孝之(楽天)はシーズン中と同様に試合前日はノースローで調整。「普段通りに投げられるように、試合の感覚を掴んでいければと思います」と落ち着いた表情で話した。また、内野手はシートノック、外野手は清水雅治コーチのもとで基本動作の確認などを行い、その後はフリー打撃で快音を響かせた。
そして、ランチ後には1番で起用される秋山翔吾(西武)と4番で起用される鈴木誠也(広島)が特打を行い、秋山は「まずは自分のやるべきことをしっかりやりたいです」、鈴木は「実戦感覚を早く取り戻したいです」とそれぞれ抱負を語った。
稲葉篤紀監督は日本ハム戦を「まずは実戦感覚を養う時間にし、状態や感覚を上げてもらえれば」とし、ノーサインで試合を進めることを明かした。日本シリーズ参加選手と辞退による代替選手が合流しておらず。野手10人(捕手1人)、投手6人しかいないため、試合は7イニング制、打順は9番ではなく10番まで回して打席機会を均等にするなど特別ルールで行う(指名打者選手が守備に就き、守備に就いていた選手が指名打者に回ることも可能)。
打順は1番中堅手・秋山翔吾(西武)、2番二塁手・菊池涼介(広島)3番指名打者・山田哲人(ヤクルト)、4番右翼手・鈴木誠也(広島)、5番左翼手・吉田正尚(オリックス)、6番一塁手・浅村栄斗(楽天)、7番三塁手・外崎修汰(西武)、8番捕手・會澤翼(広島)、9番遊撃手・源田壮亮(西武)、10番指名打者・近藤健介(日本ハム)と発表。菊池が2番に入ることで「小細工もたくさんできて、“1点を取る野球”ができるのかなと思います」と話し、4番で起用する鈴木については「自分のやるべきことを意識高く持ってやっていますね」と頼もしく、期待を込めた。
26日のオリックス戦(サンマリンスタジアム宮崎で12時半試合開始予定)も合わせた2試合で、実戦から離れている選手たちがいかに状態を上げることができるのか。大会が近づく中での選手たちの動きに注目だ。
選手コメント
源田壮亮(西武)
「(結婚について)練習前にみんなから“おめでとう”と言ってもらいました。(初の実戦に向けて)自分の与えられた役割をしっかり果たせるよう、大会本番と同じ緊張感を持って臨みたいです」
吉田正尚(オリックス)
「(使用球の違いは)あまり感じません。(初の実戦に向けて)良いスタートを切れるようにしたいです。(大会本番に向けて)チームが勝つことを一番に考えて、最高のパフォーマンスができるように準備していきたいです」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ