7月7日、第40回日米大学野球選手権大会(7月12日開幕)に向けた侍ジャパン大学代表の直前合宿の3日目が、神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
この日は都市対抗優勝7回の強豪・東芝(都市対抗野球の補強3選手含む)と練習試合を行い、侍ジャパン大学代表は試合中盤に失点を重ね4-6で敗れた。
佐藤が4安打を放ち、1番当確か
横井人輝監督が対大学米国代表を見越し「重要になる」と話していた1番打者。その筆頭候補となっている佐藤拓也外野手(立教大)が復調し、1番打者の座を当確させた。 佐藤は初回にいきなり右中間を破る二塁打で出塁すると、5番・牛島将太捕手(明治大)のレフト前タイムリーで先制のホームを踏んだ。続く2回にも、相手四球から生まれた2死二塁の場面で、二遊間を抜けるタイムリーを放った。
さらに逆転された後の5回裏には、レフトへ上手く流して二塁打を放ち、3番・楠本泰史内野手(東北福祉大)のタイムリーで再びホームに生還した。
7回にも安打を放ち、二塁打2本を含む4安打1打点2得点という内容に、横井監督は「佐藤は“やってもらわなければいけない”選手なので、状態が上がってきて良かったです」と安堵の表情を浮かべた。
ミスも生まれ6失点
2-0の無失策完封勝ちとなった前日の三菱日立パワーシステムズ横浜戦とは対照的に、この日は6失点2失策を喫し、5投手全員が1つずつ四球を出した。
日米大学野球第2戦の先発が内定している右腕・柳裕也投手(明治大)は、3回を投げ4安打2失点、2番手の左腕・伊藤将司投手(国際武道大)も登板直後の4回に味方の失策などもあり4点を失った。
横井監督は柳に関して「ボールが高かったですね」と話し、柳も「左手の使い方などチェックポイントがいくつかあるので、修正していきたいです」と落ち着いた口調で話した。
また貴重なリリーフ左腕候補の伊藤に関しては、「4回にこそ打たれたが5回の前に“もっと左打者のインコースを突くように”と指示をすると、上手く修正してくれました」と横井監督は2イニング目に持ち直したことを評価した。
一方で野手陣は、捕球と送球での失策が1つずつあり、好機の場面での走塁死もあった。
「くだらないミスがあったので、それが(大会本番ではない)今日に出て良かったと思いたいです。平塚合宿最終日となる明日は、細かいことの確認や個人技術の向上に充てたいです」と横井監督はチームの課題改善に努める意向を明かした。
侍ジャパン大学日本代表は9日で平塚合宿を打ち上げ、10日に新潟入り。16時からハードオフエコスタジアム新潟で新潟医療福祉大と最後の練習試合を行い、12日からの日米大学野球に臨む。
※10日の新潟医療福祉大戦は一般入場不可。
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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