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侍ジャパンU-18代表が開催地カナダ・サンダーベイに到着 空港では予期せぬハプニングも

2017年8月29日

「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)に出場する侍ジャパンU-18代表が8月28日未明(日本時間29日昼)、カナダ・サンダーベイに到着した。だが、チームは予期せぬハプニングに巻き込まれた。

 経由地であるトロントにはほぼ定刻の16時38分に到着。チームは一度、荷物を取り出した直後、再度、国内線のサンダーベイ行に預けた。21時25分の出発までは空港内で食事し、その後は自由行動でショッピングをする選手もいた。

 定刻に出発できる時間に搭乗したものの、離陸は1時間遅れの22時30分ころ。結果的にこの遅延が、ポイントであることを知るのは、到着後のことである。飛行機の機種はプロペラ双発機。つまり、座席は通路を挟んで2席ずつのみという、日本でも見られるローカル線の小型機であった。

 サンダーベイ到着は日付が変わって、現地時間29日の24時30分。到着ロビーには続々と荷物が流れてきたが、一定の時間が過ぎると、パッタリと止まってしまう。
「荷物が届いていない……」
 同便で搭乗している報道陣の荷物も、大半が手元に来ない。24時45分。チームは一度集合し、個々のスーツケースの確認作業に追われた。選手と関係者計5人の荷物が届いていないことが判明。しかも、大打撃となったのはバットが入っていないことだった。これには、日本高野連・竹中雅彦事務局長も「バットがないので、練習にならない」と嘆いた。

 空港関係者の説明によると、想定以上の個数が搭載されたため、小型機では、すべてを乗り切らなかったという。次の最終便は25時45分到着。通常ならば、同便に乗っていることが考えられるが、そうもいかない事情があった。チャイニーズ・タイペイチームが搭乗しているとのことで、日本チームと同様の大量の荷物が予想された。つまり、何の保証もなかったわけだ。最悪の場合、翌朝、空港へ取りに来るか、滞在席のホテルに届けてくれるとのこと……。

 わずかな望みを信じ、日本チーム関係者、報道陣は次の便を待った。25時55分。到着ロビーのベルトコンベアが動き始めた。固唾をのんで見守る関係者。26時3分には早くもコンベアは止まった――。チャイニーズ・タイペイの荷物もかなりの数、届いていないようだった。結局、日本の荷物はゼロ。朝(10時ころ到着)以降の対応になる。

 国際試合――。何が起きても驚くな、という鉄則がある。こうした"ドタバタ"で心を動かさされているようでは、戦いの場に立つことはできない。グラウンドではさらに難しい現実(使用球、ストライクゾーン、ルールの解釈の違いほか)が待ち受ける可能性があるからだ。

第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ

大会概要 出場選手 放送予定

大会期間

2017年9月1日~9月11日

オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)

開催地

カナダ サンダー・ベイ

参加国

グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア

グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ

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