「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」(カナダ・サンダーベイ)に出場している侍ジャパンU-18代表は9月5日、オープニングラウンド5試合を4勝1敗で終えた。6日は大会予備日だが、2日に雨天順延となったカナダ対ニカラグア(グループA)とメキシコ対南アフリカ(グループB)が行われる。
予定とおりに5連戦を消化できた日本の明日は「休養日」である。軽い練習を行った後は、各方面の調整がついた場合、ショッピングをする予定がある。これまでは"野球漬け"であったがようやく、カナダらしい観光が楽しめるかもしれない。
8月22日の国内合宿から28日のカナダ入り後も、選手宿舎での食事が続いていたが、5日の夜は初めての外食が実現した。高校日本代表チームでは、このタイミングで「食事会」を開くのが、恒例行事となっている。
食事会場となったのは、サンダーベイ市内にある日本料理店である。枝豆、春巻き、天ぷら、揚げ出し豆腐、とんかつなどの一品料理のほか、かけうどん、焼うどん、そして、同店のメーンとしては寿司、刺し身と充実のラインアップであった。
ホテルでの食事はメニューが決して豊富とは言えず、洋食続きでもあったため、待望の日本食だったのだ。だが、チームスタッフ(理学療法士)によれば、日に日に現地の食事にも慣れ、目立った体重の増減もなかったという。代表20人、タフな集団でもあったのだ。
冒頭で八田英二団長(日本高野連会長)が乾杯の音頭を取って、高校野球の基本精神である3つのF(フェアプレイ、ファイト、フレンドシップ)を説いていた。特にフレンドシップを強調し「相手チームをリスペクトして、友情を育んでください」と強調していた。主将・清宮幸太郎(早実)の両隣には川端健斗(秀岳館)と丸山和郁(前橋育英)が座り、チームリーダーを中心として、盛り上がりを見せた。
小枝監督はこの日の南アフリカ戦後「仲良しクラブから、本音を言い合えるようになってきた」とチームの結束を強調。報道陣に冒頭だけ公開された食事風景を見ても、仲の良さの中にも、「戦う集団」としての風格を感じることができた。オープニングラウンド初戦から緊張状態が続いたため、リラックスする意味合いもあるが、7日からのスーパーラウンドへ向けた「決起集会」の場でもあった。
悲願の世界一へ、負けられない戦いが続く侍ジャパンU-18代表。大会NO.1のチームワークを売りに、頂点まで一気に駆け上がる。
第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2017年9月1日~9月11日
オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
開催地
カナダ サンダー・ベイ
参加国
グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア
グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ