6月26日、今年行われる国際大会に向けた侍ジャパン社会人代表の選考合宿3日目が埼玉県さいたま市のNITTSU浦和ボールパークで行われた。
この日は12時半から社会人野球の強豪・JFE東日本と対戦した。
先発は豊富な実績を持つベテラン右腕・守安玲緒(三菱重工神戸・高砂)だったが、2回6失点。JFE東日本の新人である今川優馬に2本、平山快に1本の本塁打を浴びるなど精彩を欠いた。続く、菊池大樹(四国銀行)も今川にこれで3打席連続となる本塁打を浴びて2回2失点と本来の力を出し切れなかった。
その後は、4番手の平尾奎太(Honda鈴鹿)は平山拓磨に本塁打を打たれ1失点したが、3番手の宮内春輝(日本製紙石巻)と5番手の嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)は無失点に抑える好投を見せた。
また野手陣では、前日に途中出場から2打数2安打の稲垣誠也(日本通運)がこの日も2打数2安打。第2打席では逆方向レフトへ本塁打を放つなど大きな存在感を見せた。さらに7回には兄の稲垣翔太(Honda熊本)の二塁打を皮切りに内野ゴロで1点を返した。
そして、8回にも堀越匠(日本製鉄鹿島)の安打などで作ったチャンスから内野ゴロや暴投で2点を返したが、5対9で敗れた。
27日は午前中に練習し、合宿を打ち上げる予定となっている。
選手コメント
稲垣誠也(日本通運)
「この合宿では結果を残すとともに、いろんな人の話を聞いてみたいと思っています。堀越さんはタイプが似ていますし、守安さんからは“どういう打者が嫌か?”を聞きました。もし侍ジャパンのユニフォームを着られることになったら自覚と責任を持って戦いたいです」
宮内春輝(日本製紙石巻)
「自分のボールを投げることができました。ベースの上の球で勝負できたかなと思います。(大卒)1年目でこんな経験なかなかできないので、いろんな人の技術や考えを吸収していきたいです。(選考に向けて)都市対抗も大事だと思うので、補強選手(七十七銀行)として結果を残して侍ジャパンに入りたいです」