10月29日、ENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs カナダ」(10月31日、11月1日)とプレミア12(日本出場のグループBは11月5日開幕)に向けた侍ジャパントップチームの沖縄合宿2日目が行われた。
この日も現地は快晴で最高気温29度と高温の中ではあったが、3時間ほど全体練習で汗を流し、その後は個人練習で各自が課題を持って練習に取り組むなど精力的な様子が目立った。
正午から沖縄セルラースタジアム那覇で始まった練習は、アップ終了後にスタッフの誕生日が全員で祝福されるなど和やかなムードで始まった。
キャッチボールをした後は投手・野手ともに室内練習場へ移動し、サインの確認をした。それが終わると野手陣が打撃練習、投手陣が複数名ブルペン入りして、カナダ戦に備えた。
侍ジャパン初選出でアマチュア時代を含めても初の国際大会出場となる中川皓太(巨人)は、大会使用球で投げ込んだが「小さくは感じたが、それも悪いことではないので」とさほど気にしていない様子。海外選手に対しては「パワーもあると思うので、コースを広く使って投げたいです」と抱負を語った。また、「普段通り、自分のペースで、タイミングで投げられたらと思います」と平常心を強調した。
使用球に関しては大竹寛(巨人)も「少し小さくは感じましたが慣れたら気になりませんでした」と話し、アンダースローの高橋礼(ソフトバンク)も「指にかかった時は、かなり浮き上がっていく」と、むしろ強みである高めへのストレートに手応えを見せた。
野手陣も「ムードメーカー的な役割も期待している」と、稲葉篤紀監督が代表選手発表会見で語っていた松田宣浩(ソフトバンク)が初日に続いてチームを盛り立て「助かっています」と、その働きに感謝した。
充実の準備、チーム作りが進む侍ジャパン。30日はカナダ戦を前日に控え、17時から(カナダは14時から)沖縄セルラースタジアム那覇で練習を行う予定となっている。
監督・選手コメント
稲葉篤紀監督
「天気が良くて気温が高いので疲れも見えてきてはいますが、順調に来ていますね。(投手陣の起用について)基本的に自チームでの役割をやってもらおうとは考えています。これからはナイターの試合が続くので、明日はそれに慣れることやフライの確認などをしていきます」
高橋礼(ソフトバンク)
「(起用は)“中継ぎも先発もある”と言われています。(海外打者は)体が大きく、インハイへ強いボールを投げないといけないので、そこを意識して投げました。ストレートが武器なので思い切って投げて、球の強さを大事にしていきたいです」
山本由伸(オリックス)
「良い緊張感を持って練習できています。(起用は)たぶんセットアッパーになると思います。特に調整を変えることはありません。1イニングをしっかり抑えられるように準備していきたいです」
周東佑京(ソフトバンク)
「(国際大会について)左投手はボークの基準も曖昧だったりするので、ベンチで試合を観ながら、しっかり確認しようと思っています。(足のスペシャルとして)接戦で仕事を任されると思うので“1点”を取れるよう貢献したいです」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ