11月3日、プレミア12(日本出場のグループBは11月5日開幕)に向けた侍ジャパントップチームの練習が台湾・桃園国際球場で行われた。前日の台湾入りのタイミングで合流した丸佳浩(巨人)も初めて練習に参加。精力的に動き、大会への意気込みも力強く語った。
オープニングラウンドの5日の第1戦(対ベネズエラ)、6日の第2戦(対プエルトリコ)が開催される同球場で、台湾入り後初となる練習を3時間弱行った。
投手陣は複数がブルペン入り。発熱により練習や試合への参加を取りやめていた岸孝之(楽天)も練習に復帰。ブルペンを視察した建山義紀コーチは「まだ100%の状態では無いのでしょうけど、岸投手らしいボールを投げていました」と、ひと安心した様子。当初先発予定であったオープニングラウンドでは、ブルペンでの待機が予想されている。
野手陣は、守備練習で内野の天然芝の状態や主に外野への飛球の際の風など球場の特徴を掴むことに重点を置いた。走者の走路の土については坂本勇人(巨人)が「すごく良く、綺麗に整備がされていました」と話す一方で、芝については稲葉篤紀監督が「平らではないところもありました」と話したように細心の注意が必要となりそうだ。また、打撃練習では約10センチの傾斜台から打撃投手が投げ込み、長身の投手対策をした。
初の練習参加となった丸は攻守ともにキレの良い動きを見せた。また実戦が日本シリーズから遠ざかっているため、ブルペンに足を運んで打席に立ち、投球に目を慣らす場面もあった。
練習には日本の多くの報道陣に加え、台湾の報道陣も数社が訪れた。選手や稲葉監督を囲んで取材する場面も見受けられ、現地はに開幕への機運が高まっている。
グループBの開幕前日となる4日は、7日の第3戦(対チャイニーズ・タイペイ)を行う台中インターコンチネンタル球場で練習を行う予定となっている。
監督・選手コメント
稲葉篤紀監督
「丸選手は予想以上に動けていましたね。また、予想以上に風が強かったので、そうした中で練習ができたことは本番を想定する中で良かったです。フライに対しては照明のこともありますし、明日もそうですが、限られた時間の中で対策をしていきたいです」
丸佳浩(巨人)
「しっかりと練習ができたので明日も準備をしていきたいです。風は舞っているような印象もあるので、思いのほか伸びていくこともありました。緊張感の中に充実感もある。知っている選手たちも多いので違和感はありません。僕は出ていませんが前回大会の悔しさもありますし、全員野球で世界一を目指していきます」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ