12月2日、第30回 ハーレムベースボールウィーク(オランダ/2020年6月開幕予定)に出場する侍ジャパン大学代表の候補選手選考合宿は最終日となる3日目が行なわれ、午前中で打ち上げ。午後には各選手たちがそれぞれの大学へと帰路についた。
降雨となったこの日は、愛媛県の松山・坊っちゃんスタジアムの室内練習場で、約2時間半にわたって選手たちは汗を流した。投手陣は希望者がブルペンに入り、それ以外の選手はトレーニングやノックを受けた。野手陣はトレーニングやノックに加え、ティーバッティングやフリーバッティングで体を動かした。
打ち上げの際の挨拶では、菅原悦郎監督会会長(中央学院大監督)が各選手たちに大学野球全体の底上げを期待する言葉を投げかけ、大久保哲也監督は「打つ方が少し物足りない部分があったので」と野手陣の奮起を促した。
最終日は雨天となったものの、1日目と2日目で紅白戦を3試合計20イニングこなし、各選手が持ち味を最大限にアピールしようとしのぎを削ることができるなど充実の合宿となったことは間違いない。
来春に行われる予定の30数名に絞った2度目の選考合宿を経て、どのような24名の布陣が選ばれるのか注目するとともに、松山で刺激を受けあった選手たちのひと冬を越えての成長した姿も楽しみにしたい。
監督・選手コメント
大久保哲也監督
「打撃がイメージしていたよりも物足りなかったですね。長打力を期待していた選手の状態があまり良くなかったり、打点を挙げられそうな場面での打撃だったり。国際大会で打つのは大変ですが、なんとか1試合5点を挙げられるようなチームを作りたいです。次の合宿はシーズンにも入っていますから、より実戦の対応力を見て選考できるのではないかと思っています」
牧秀悟(中央大)
今年の日米大学野球の4番打者で今回の合宿では主将役
「今年(日米大学野球)のチームは横の繋がりがあるチームだったので、今回もそうしたものを投手と野手関係なく深めていければと思いました。打撃は山田健太(立教大)を見て“1年生だけど強く振れている”と感じ、刺激が多かったです。今年良かった分、来年は打率など全体的に上げることができればと思います」
大道温貴(八戸学院大)
「紅白戦で持ち味のストレートで空振りを取れたことは大きかったです。(昨年の松山合宿では紅白戦でノックアウトされたが)今年は代表入りを狙ってここに来ることができたので、良いパフォーマンスができるよう準備ができました。ここからがスタートというくらいの気持ちで取り組んでいきたいです」