1月26日、東京都内で 『カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 東京プール』(以下、WBC)の記者会見が行われ、侍ジャパントップチームの栗山英樹監督が登壇。登録予定の30選手を発表し、選手構成の意図や世界一への強い覚悟を語った。
投手が半数の15名、宇田川初選出の理由
1月6日に先行して大谷翔平(エンゼルス)ら12選手の発表が行われたが、さらなる熟考の末、30選手がついに発表された。
「日本野球の魂を最大限に活かせる形は何なのかを考え続けました」と栗山監督は話し、その中で投手の人数について最後まで頭を悩ませたと明かした。選ばれたのは半数にあたる15投手。当初の構想よりも1人多い数だという。
その理由について問われると「投手力で我慢して勝つということを決めたからには、投手交代のところで“足りない”ことは許されないので厚みを増そうと決めました」と答えた。
大谷、ダルビッシュ有(パドレス)、山本由伸(オリックス)、佐々木朗希(ロッテ)ら日本のみならず世界トップレベルとも言える投手陣の中で初選出は、昨シーズンの日本一の立役者となった宇田川優希(オリックス)だ。約半年前の昨年7月28日に育成選手から支配下選手登録されたばかりだが、栗山監督はランナーを置いた場面で起用した際に特殊球(フォーク)や球の強さ(最速159キロのストレート)が高い効果を発揮すると評価。アマ時代を含めても初めての侍ジャパン入りとなった。
貫いた信念、ヌートバーへの期待
質疑応答では栗山監督の世界一へ向けた明確な姿勢が際立った。
過去のWBCに出場した日本代表と比べて最も出場選手の平均年齢が若いことについては「(あえて)若い選手を選ぼうとしたつもりはありません」、中継ぎ専門の左腕が松井裕樹(楽天)しかいないことについては、ワンポイント継投が不可というルールの前提に加え「左右関係なく良いボールを投げる投手を選んだ方がいいと判断しました」と、これまで何度も繰り返し口にしてきた「一番勝ちやすい形を作る」という信念をブレずに選んだ結果だという。
また、日系人メジャーリーガーとして初選出となったラーズ・ヌートバー選手(カージナルス)の選出については「肩の強さ、一球一球一生懸命でガムシャラな姿勢、学び続ける姿勢を持って様々なことを吸収して形にしていく力を信じました」と期待を込めた。
目標を問われると「世界一!それだけです」ときっぱり。その思いを持ってともに戦う30選手が決まり、侍ジャパンはいよいよ臨戦体制へと入っていく。
2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™
試合日程
カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 強化試合
2023年3月6日(月) 18:00 阪神タイガース 1 - 8 日本
2023年3月7日(火) 19:00 日本 9 - 1 オリックス・バファローズ
カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 1次ラウンド 東京プール
2023年3月9日(木) 19:00 日本 8 - 1 中国
2023年3月10日(金) 19:00 日本 13 - 4 韓国
2023年3月11日(土) 19:00 日本 10 - 2 チェコ共和国
2023年3月12日(日) 19:00 オーストラリア 1 - 7 日本
カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール
2023年3月16日(木) 19:00 日本 9 - 3 イタリア
準決勝
2023年3月21日(火) 8:00 日本 6 - 5 メキシコ
決勝
2023年3月22日(水) 8:00 日本 3 - 2 アメリカ
開催球場
台中インターコンチネンタル野球場、東京ドーム、チェイス・フィールド、ローンデポ・パーク
強化試合:京セラドーム大阪、ひなたサンマリンスタジアム宮崎、アイビースタジアム
出場チーム
プールA
チャイニーズ・タイペイ、オランダ、キューバ、イタリア、パナマ
プールB
日本、韓国、オーストラリア、中国、チェコ共和国
プールC
アメリカ、メキシコ、コロンビア、カナダ、イギリス
プールD
プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、イスラエル、ニカラグア
カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 宮崎
試合日程
2023年2月25日(土) 13:30 侍ジャパン 8 - 4 福岡ソフトバンクホークス
2023年2月26日(日) 14:00 福岡ソフトバンクホークス 2 - 4 侍ジャパン
開催球場
ひなたサンマリンスタジアム宮崎
出場チーム
侍ジャパン、福岡ソフトバンクホークス