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試合レポート

実戦初の黒星も今永昇太らが手応え掴む 試合前には大谷翔平とラーズ・ヌートバーが合流

2023年3月3日

 3月3日、『カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋』の第1戦がバンテリンドーム ナゴヤで行われ、中日と対戦した侍ジャパンは2対7で敗れた。また、試合前には大谷翔平(エンゼルス)とラーズ・ヌートバー(カージナルス)が合流した。

 16時の開門と同時にどんどんと席が埋まっていった。MLBの規約により出場こそできないものの、大谷とヌートバーがグラウンドに姿を現すとスタンドは沸き、大きな拍手が送られた。大谷は「良い雰囲気で本番まで迎えられそうです」と感謝し「楽しんでもらえるようにまず一番は勝ちたいです」と意気込んだ。
 また、この日の練習ではヌートバーのミドルネームがタツジであることから付けられた愛称「たっちゃん」がプリントされたTシャツを選手や首脳陣が着用して合流を歓迎。粋な演出にヌートバーは「嬉しかったです。知らなかったのでびっくりしました」と喜んだ。

 19時に始まった試合の先発マウンドに上がったのは今永昇太(DeNA)。初回に四球と安打で得点圏に走者を進められるが、二塁手・山田哲人(ヤクルト)と息の合った連携による牽制で二塁走者を刺しピンチを脱出。さらに2回は三者連続三振を奪った。
 しかし3回、田中幹也に安打と盗塁を許し二塁まで進められるとオルランド・カリステにレフト前タイムリーを打たれて先制を許した。後続は抑えて1失点でまとめたものの「ストレートが抜け気味だったので要修正かなと思います」と振り返った。
 一方で7三振を奪い「変化球は特に心配ないです。2回は無欲で投げられたので、メンタルとしても1回と3回の反省をしていきたいです」と収穫を見出した。初回の牽制については「チームとしてこれから歯車はどんどん噛み合っていくので、やればやるほどこのチームは強くなっていくと思います」と自信を持って話した。球速も150キロを超え、「この時期にしては球速が出ましたし、見えない力も出すことができました」と前売り時点でチケット完売となった大観衆に感謝した。

 打線は4回、立ち上がりから好投を続けてきた中日・小笠原慎之介に対し牧秀悟(DeNA)村上宗隆(ヤクルト)の連打でチャンスを作ると岡本和真(巨人)の内野ゴロの間に牧が生還。クリーンアップ3人で同点に追いついた。

 だが6回と7回は投手陣が崩れる。4回と5回は走者を出しながらも後続を抑えていた戸郷翔征(巨人)だったが、6回にアリスティデス・アキーノにソロ本塁打を浴びると、その後も連続で長打を浴びてもう1点を献上。降板後、「逆球が多く納得のいく投球ができませんでした」と悔しがった。
 7回は松井裕樹(楽天)が制球に苦しみ、2安打3四球の内容で1イニング持たずに降板。後を継いだ栗林良吏(広島)、大勢(巨人)は無失点に抑え、特に大勢はこの日も最速159キロを投じるなど大きな存在感を示した。

 追いつきたい打線だが、5回以降の反撃は8回の牧のタイムリーのみに終わり6安打と打線が繋がる機会が少なかった。好調が続き2安打を放った牧は「打線が繋がらなかったので修正したいです」と満足はせず。「1打席1打席を大事にしていきたいです」と気を引き締めていた。

 試合終了7分後からは無死二塁から始まるタイブレーク練習を実施。表の守備は湯浅京己(阪神)が登板し三者凡退に抑えると、直後の攻撃で代打・甲斐拓也(ソフトバンク)がきっちり犠打を決め、最後は村上の強烈な打球が一塁手のグラブを弾きサヨナラで終わった。

 3戦目にして今年の実戦初黒星となったが、多くの収穫と課題を得た侍ジャパン。4日も19時からバンテリンドーム ナゴヤで中日と戦う。

監督・選手コメント

栗山英樹監督

「チーム状態は決して悪くないと思います。多くのファンが早くから集まってくれて感謝しています。その思いをしっかり形にしなければいけないので反省もしっかりしていきます。このボールの扱いはなかなか難しくて力むし滑りますが、これからみんなしっかりやってくれると思います」

大谷翔平(エンゼルス)

「無事に健康に合流できたのが一番ですね。まずは時差ボケを治してベストなパフォーマンスができる準備をしたいです。しっかりと個人個人がグラウンドの中で持てるものを出すのが一番のチームワークだと思うので、しっかり自分の調整をしていきます」

ラーズ・ヌートバー(カージナルス)

「ユニホームの胸にJAPANの文字があり誇りに思います。大谷翔平とは、一緒に室内で打撃練習をしたのですが、とてつもないスイングをしていましたね。打順はどこでも打つ気でいるし、守備はセンターでもライトでも準備ができている。栗山監督には“なんでもやる。任せてください”と伝えました」

大勢(巨人)

「今日は投げ急いだところがあったので、もう1試合で修正していきたいです。いつもより開きが早かったので、オフシーズンにやったことをもっと出したいですね。球速は出ていましたが納得のいくボールは少なかったので、もっと良いバランスで良い球を投げたいです」

2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™

大会概要 出場選手 選手応援歌 日本語公式サイト

試合日程

カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 強化試合
2023年3月6日(月) 18:00 阪神タイガース 1 - 8 日本
2023年3月7日(火) 19:00 日本 9 - 1 オリックス・バファローズ

カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 1次ラウンド 東京プール
2023年3月9日(木) 19:00 日本 8 - 1 中国
2023年3月10日(金) 19:00 日本 13 - 4 韓国
2023年3月11日(土) 19:00 日本 10 - 2 チェコ共和国
2023年3月12日(日) 19:00 オーストラリア 1 - 7 日本

カーネクスト 2023 WORLD BASEBALL CLASSIC™ 準々決勝ラウンド 東京プール
2023年3月16日(木) 19:00 日本 9 - 3 イタリア

準決勝
2023年3月21日(火) 8:00 日本 6 - 5 メキシコ

決勝
2023年3月22日(水) 8:00 日本 3 - 2 アメリカ

開催球場

台中インターコンチネンタル野球場、東京ドーム、チェイス・フィールド、ローンデポ・パーク
強化試合:京セラドーム大阪、ひなたサンマリンスタジアム宮崎、アイビースタジアム

出場チーム

プールA
チャイニーズ・タイペイ、オランダ、キューバ、イタリア、パナマ
プールB
日本、韓国、オーストラリア、中国、チェコ共和国
プールC
アメリカ、メキシコ、コロンビア、カナダ、イギリス
プールD
プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ共和国、イスラエル、ニカラグア

カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 宮崎

特設サイト 大会概要 チケット 出場選手

試合日程

2023年2月25日(土) 13:30 侍ジャパン 8 - 4 福岡ソフトバンクホークス
2023年2月26日(日) 14:00 福岡ソフトバンクホークス 2 - 4 侍ジャパン

開催球場

ひなたサンマリンスタジアム宮崎

出場チーム

侍ジャパン、福岡ソフトバンクホークス

カーネクスト侍ジャパンシリーズ2023 名古屋

特設サイト 大会概要 チケット 出場選手

試合日程

2023年3月3日(金) 19:00 侍ジャパン 2 - 7 中日ドラゴンズ
2023年3月4日(土) 19:00 中日ドラゴンズ 1 - 4 侍ジャパン

開催球場

バンテリンドーム ナゴヤ

出場チーム

侍ジャパン、中日ドラゴンズ

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