7月27日、「第7回 WBSC U-12 ワールドカップ」(8月6日まで)でのメキシコとの開幕戦を翌日に控え、台湾・台南市で侍ジャパンU-12代表の練習が行われた。
前日に現地入りした選手たちは試合会場での公式練習が予定されていたが、台風接近のため中止に。そのため、ホテル敷地内の許可されたスペースで、6人ずつの3班に分かれ各40分の練習に変更。鈴木哲也トレーナーの指導によるウォーミングアップやコンディショニング調整の後、キャッチボールとバットの素振りで体を動かした。
開幕投手には、負けん気の強さや多彩な変化球、制球力の高さが買われて水野蒼介(武蔵府中リトルシニア)が指名された。水野は「調子はそんなに良いわけではないです」としながらも「疲れは全然ない。明日は“調整”では無いので、しっかり抑えたいです」と意気込んだ。
19時からはミーティングを実施。井端弘和監督から、あらためて初戦の重要性が説明され、その後はサインを全員で確認。スタッフはそのままミーティング会場に残り、選手たちの起用法などを話し込んだ。
井端監督は公式練習の中止にも「退屈はあったでしょうけど明日に向けて心も充電できたはず。明日はかかり気味で試合に入ってくれるのかなと思います」とプラスに捉えた。選手たちに繰り返し伝えてきた初戦の重要性については「子供がやることなので初戦に勝てれば乗っていける。全力を注いで、決勝戦くらい大事な初戦と意気込んでやってくれると信じています」と期待。メキシコの印象については強打と積極的な打撃を挙げ、「大きな体格に怯まず、持っている力とやってきたことを出してくれれば良い勝負ができると思います」と話した。
チームワークや仲の良さは選手たちが口を揃えて自信を口にしている。強い結束力と積極的なプレーで初優勝を目指す戦いは、28日正午(日本時間)からいよいよ始まる。
選手コメント
土屋春樹(墨田リトルリーグ)
「みんな仲良くコミュニケーションが取れているので、一致団結して世界一になるために頑張っていきたいです。昨日ゆっくり休めたので状態も良いです。持ち味はピンチで三振を取ることができるところなので、チームを勝利に導く投球がしたいです」
舩山大翔(東名古屋ボーイズ)※主将
「仲が良く、チームの状況も良いのでこの調子で勝てればと思います。疲れは溜まっているのですが気にせず大会に臨みたいです。(主将として)みんなに声をかけることを意識しました。9連勝して優勝するためにチーム一丸となって1試合ずつ、しっかり声を出して戦っていきます」
第7回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2023年7月28日~8月6日
オープニングラウンド
7月28日(金)12:00 日本 (雨天延期) メキシコ
7月29日(土)19:30 チャイニーズ・タイペイ 3 - 2 日本
7月30日(日)19:30 日本 16 - 0 ドイツ
7月31日(月)15:30 ベネズエラ 7 - 1 日本
8月1日(火)12:00 日本 15 - 0 オーストラリア
8月2日(水)12:00 日本 12 - 6 メキシコ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月3日(木)12:00 日本 7 - 4 韓国
8月4日(金)12:00 アメリカ 0 - 7 日本
8月5日(土)12:00 ドミニカ共和国 1 - 13 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
3位決定戦
8月6日(日)15:30 日本 8 - 9 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台南)
出場する国と地域
グループA
日本、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、ドミニカ共和国、パナマ、チェコ、ニュージーランド