7月28日、「第7回 WBSC U-12 ワールドカップ」(台湾・台南市/8月6日まで)でのメキシコとの開幕戦が予定されていたが、台風の影響による大雨で大会1日目の全試合が延期。翌日のチャイニーズ・タイペイ戦(日本時間19時半開始)に向けて侍ジャパンU-12代表の練習が近隣の学校施設で行われた。
台風による大雨と強風が午前中から続き、午後になってようやく外出が許可されたため、15時から2班に分けて約1時間ずつの練習が行われた。
井端弘和監督は「今日も休んでしまうと移動日を含めて3日間まともに練習できないことになってしまいますから、何が何でも今日はやりたかったんです」と話し「送迎のバスまで出してもらってありがたかったです」と感謝した。
打撃練習ではマシンに加え井端監督や長竹志郎コーチ、古賀友耀コーチ、鈴木哲也トレーナーが打撃投手を務めたが、変化球を多めに投じた。この意図について井端監督は「目ならしに加え、変化球の後のストレートにも対応して欲しいと思い交互に投げました」と説明。短時間で対応する打者もおり「おー!いいぞ」などと井端監督が声を挙げるなど、各選手の状態やモチベーションは上がっていく一方といった様子だった。
また、傾斜のついたマウンドもあったため投球練習も実施。吉見一起コーチは「今日見られたことも良かったですし、見たことで登板順の入れ替えがある投手もいたので、監督と相談して決めていきたいです」と収穫を語った。
初戦の相手は地元のチャイニーズ・タイペイだ。過去にも苦戦を強いられることが多いことに加え、大きな音響やチアリーダーによるダンス、大観衆からの大声援と完全アウェイの環境が予想される。
さらにナイターゲームも多くの選手たちにとっては初めての経験となるが、井端監督は「最初は雰囲気に飲まれるかもしれませんが、落ち着いて、気持ちを入れて臨んで欲しいです」、吉見コーチは「彼らはプロ野球選手を目指しているでしょうから、いずれこういう環境でプレーしなければいけません。それを今のうちから経験できることは幸せだよということを伝えて送り出したいと思います」と泰然自若に構え、選手たちに積極的なプレーを求めた。
29日は今のところ天気予報も良好。仕切り直しとなる初戦で白星を掴んで流れに乗っていきたいところだ。
選手コメント
駒勇佑(湖南ビッグボーイズ)
「打撃は何がダメだったかを考える中で工夫し良い状態になってきました。捕手として投手に嫌がられないようにリードやワンバウンドのストップをしていきたいです。(主将のサポート役を任されており)このチームは明るく面白いですが、オン・オフの切り替えをしっかりやっていきたいです。チーム一丸となって元気を出して最後まで負けずに頑張りたいです」
第7回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2023年7月28日~8月6日
オープニングラウンド
7月28日(金)12:00 日本 (雨天延期) メキシコ
7月29日(土)19:30 チャイニーズ・タイペイ 3 - 2 日本
7月30日(日)19:30 日本 16 - 0 ドイツ
7月31日(月)15:30 ベネズエラ 7 - 1 日本
8月1日(火)12:00 日本 15 - 0 オーストラリア
8月2日(水)12:00 日本 12 - 6 メキシコ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月3日(木)12:00 日本 7 - 4 韓国
8月4日(金)12:00 アメリカ 0 - 7 日本
8月5日(土)12:00 ドミニカ共和国 1 - 13 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
3位決定戦
8月6日(日)15:30 日本 8 - 9 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
開催地
台湾(台南)
出場する国と地域
グループA
日本、メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、ドミニカ共和国、パナマ、チェコ、ニュージーランド