10月31日、「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(侍ジャパンが出場するグループBは13日開幕)に向けての事前合宿「侍ジャパン宮崎秋季キャンプ2024」の3日目が宮崎県の宮崎市清武総合運動公園で行われた。
この日も前日同様の投内連係やシートノック、フリー打撃が行われ、投手陣は早川隆久(楽天)、才木浩人(阪神)、北山亘基(日本ハム)の3人がブルペン入りした。
後ろから3人の投球を見守った井端弘和監督は「早川投手はほとんどがストライクでしたし、才木投手は角度・迫力があって、北山投手も勢いある球を投げ込んでいました」と振り返ったように、それぞれが持ち味を発揮した。
先発として期待される早川は大会使用球について問われると「ボールにフォーカスしすぎると対打者ということが疎かになるので、この期間(キャンプ)で仕上げていきたいです」と答えた。特にスライダーは、普段はスイーパー(横に大きく曲がる)の軌道だが、大会使用球では縦変化の要素が強くなってしまうことが多いのだという。それでも昨年のアジアプロ野球チャンピオンシップを経験し、その後に参加したオーストラリアのウィンターリーグでも、今大会使用球と同じメーカーだったこともあり「すぐに適応できました」と手応えを語った。
今季13勝3敗の成績を残し代表初選出の才木は「ずっと入りたいと思っていました」と侍ジャパンへの熱い思いを口にする。さらに「球界一の投手になるのが目標」と理想を語り、その上でこの大会を「今後の成長に繋がるものにしていければ」と高みを見据えている。大会使用球に関しても「問題ないです」ときっぱり答えた。
同じく初選出の北山は第2先発(先発投手の後を継ぐロングリリーフ)での起用の可能性があるが「(日本ハムで)1年目に中継ぎや抑えをやらせてもらいましたし、(昨年と今年は)先発で投げる体力がついてきたと思うので、しっかり準備すれば、すんなり大会に入れると思います」と話すように、北山もまた頼もしさを感じさせた。
そして、野手陣に目を移すと紅林弘太郎(オリックス)がフリー打撃で次々と快音を響かせた。井端監督はアジアプロ野球チャンピオンシップ(怪我により辞退)、3月の欧州代表戦と続けて紅林を選出しており「短期決戦に強い打者」と厚い信頼を置く。この日の快音連発には「初日から良い状態。今季2本塁打とは思えない打撃をしていました」と目を丸くさせていた。
これで第1クールが終了し、11月1日は休養日。2日からの第2クールでは、投手がマウンドに立ってのライブBP(実戦形式の打撃練習)や練習試合(5日13時から広島と対戦)が行われ、選手たちとチームを徐々に本番仕様に仕上げていく予定となっている。
ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12
試合日程
オープニングラウンド(グループB)
2024年11月13日(水)19:00 日本 9 - 3 オーストラリア
2024年11月15日(金)19:00 日本 6 - 3 韓国
2024年11月16日(土)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 3 日本
2024年11月17日(日)19:00 日本 7 - 6 キューバ
2024年11月18日(月)19:00 ドミニカ共和国 3 - 11 日本
スーパーラウンド
2024年11月21日(木)19:00 日本 - アメリカ
2024年11月22日(金)19:00 日本 - ベネズエラ
2024年11月23日(土)19:00 日本 - チャイニーズ・タイペイ
決勝・3位決定戦
2024年11月24日(日)
開催球場
オープニングラウンド(グループB)
バンテリンドーム ナゴヤ、台北ドーム、天母スタジアム
スーパーラウンド・決勝・3位決定戦
東京ドーム
出場チーム
グループA
メキシコ、アメリカ、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコ
グループB
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、ドミニカ共和国、オーストラリア