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インタビュー

侍ジャパンインタビューVol.3
日米野球開催へ 小久保監督インタビュー【後編】

2014年6月19日

侍ジャパンインタビューVol.3 日米野球開催へ 小久保監督インタビュー【後編】

2006年以来となる今秋の日米野球は、侍ジャパンがMLBのオールスター軍団と対戦する形式で初めて開催されます。チームの常設化2年目となる今季の展望も含め、3年後のWBCを見据えて戦う小久保裕紀・侍ジャパン代表監督のインタビュー後編です。国際試合で選手が成長する理由、そして気になる選手選考のポイントにも言及しています。

小久保裕紀監督

――国際試合での真剣勝負といえば、監督ご自身も、1992年のバルセロナ五輪代表に大学生としてただ一人選出され、銅メダル獲得に貢献されましたが、国際大会のプレッシャーはやはり独特なのでしょうか?

あの時は、メダルを取れて当たり前と言われた中で台湾に予選、準決勝と連敗してしまい、3位決定戦でアメリカと対戦しました。「勝てば銅メダル、負ければメダルなし」という重圧のなか、日本は4点先制したものの、五回に1点差に迫られるという際どい展開になりました。六回に日本が追加点を挙げた後は、残り3イニングは「早く終わらないかな」と思わず守りに入ってしまいまして…。ピッチャーに対しても「このまま抑えてくれ」と祈りながら見ていたことを思い出します。現役時代を振り返っても、「目先のこの1勝をなんとか」という気持ちが特に強かった試合ではないでしょうか。

――監督ご自身も選手として、そして去年から采配もされてみて、レギュラーシーズンや日本シリーズとは違う重圧でしょうか?

そうですね。プレッシャーというものは、その場その場で感じるものですが、プロの場合は同じチームと対戦するなかで、長丁場の体力があるか、データで丸裸にされながら試合に出るといったしんどさがあります。半年間、体調がいいときばかりではないので、多少の故障があってでも出なければいけないところは違うでしょう。

――いよいよ今秋は日米野球です。台湾戦と異なり、パワー、スピードに差がある相手とどのように戦うかが問われそうです。WBC対策としては、アメリカ、ドミニカ等をイメージした戦いになると思いますが、現時点でのチーム構想を教えてください。

基本的にはピッチャーがポイントになると思います。野手については、センターラインを中心に守りがしっかりしている選手。足が速く、守備やスローイングも安定していることを重視します。そうなると12球団のなかでも上位の成績をおさめている選手になる。

ただ、根本のところで選手の代表に対する意識を重視したいと思っています。「メジャーと対戦でき、日の丸を背負って戦える試合に「出てみたい」「やってみたい」「腕試ししてみたい」いう気持ちがまず重要。選考基準云々ではなく、そういう思いを持っている選手を集めたいと思います。僕自身も日米野球に出たときは、まだ20代だったこともありますが、本当にワクワクしたのを思い出します。

小久保裕紀監督

――やはり国際試合は選手の成長を後押ししますね。監督ご自身もバルセロナ五輪での経験でプロ入り後の選手生活にも糧になった部分はありますか?

「上には上がいる」と感じることが大切だと思います。学生時代に対戦したキューバの選手がまさにそうでした。バルセロナで戦った時のリナレスやパチェコは、歴代のキューバ選手のなかでもトップクラスだったと思いますが、次元の違うパワーがあり、それでいてスピード、しなやかさを持ち合わせています。「同じ人間なのにこうも違う。こんな選手が地球上にいるんだ」という衝撃を受けましたよ。若い時に国際大会で違う国の野球選手を見た刺激によって、自分自身の(プレーの)満足度のレベルがだいぶ上にあがりました。日米野球でいえば、メジャーと対戦した時もパワーの部分は、刺激を感じましたね。一方で力はあるけど脆さもありました。野球人として視野が広がるきっかけになりました。

――若手から中堅の「さらなる成長が期待できる選手」にとっては刺激になりそうですね。

そうですね。2002年の日米野球では、来日したバリー・ボンズと、当時巨人にいた松井秀喜選手が東京ドームでホームラン競争をして、ファンの方に夢を与えました。僕らはプロの集団なので、夢やワクワク感を与え続けないといけません。ひさしぶりの日米野球なので世間も注目していただけると思いますし、選手のほうも「自分が出たい」と次々に名乗りを上げてくれることを期待しています。

――前回開催からブランクがあるので、ベテラン選手のなかには手を挙げたい方もいるのでは?

ただ、今回はあくまでも2017年WBCに向けての大切な強化試合という位置づけです。台湾の時は26歳以下からの選抜でしたが、今回は現時点で日本の代表と言えるくらいの顔ぶれになります。中にはベテランも入るかもしれないが、基本は若手から中堅です。選考にあたっては、当然今シーズンしっかり成績を残した選手になります。

――最後にファンの皆様へメッセージを

これまでの日米野球は、各選手が所属チームのユニホームを着てやってきて、メジャーの選手たちとの親善試合の性格でしたが、今回は日本代表として招集して侍ジャパンとして本気でぶつかりに行きます。まさに真剣勝負をみていただきたいと思います。

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