2014 SUZUKI 日米野球の第5戦。中1日を空け、札幌ドームへと場所を移し行われた一戦は、3対1でMLBオールスターチームに軍配が上がった。
侍ジャパンの先発は、第1戦のリリーフ登板から中5日での登板となった大谷翔平(北海道日本ハム)。初回、先頭のアルトゥーベにいきなり安打を許すも、2番・プイグ、3番・モーノー、4番・ロンゴリアを3者連続三振に切って取る見事な立ち上がりを見せる。ストレートは前回登板同様、そのほとんどが150キロ以上を記録(150キロ以下は1球のみ)。走者を置いた状態でも平均球速152.4キロ(NPB1位)と球威の落ちない力強さを、MLB打線相手にも示してみせた。
しかし、2回以降は制球に課題を残した。2回に先頭・サンタナを四球。この回は結果的に3人で抑えたものの、続く3回に8番・デューダにカウント2ボールから左中間に弾き返されると、続く9番・エスコバルに初球をライト前へと弾き返されて無死一、三塁。ここで1番・アルトューベへの初球がインコース高めへ抜け、これをキャッチャー・嶋基宏(東北楽天)が後逸して三塁走者が生還すると、さらに内野ゴロの間に2点目を献上。この回だけで計30球を要した。続く4回もヒットを2本許すなど、毎回走者を許す苦しい投球。最終的に、大谷は4回68球を投げ、被安打6、7奪三振、2失点でマウンドを下りた。
一方、第4戦で1得点に終わった打線は、3番に糸井嘉男(オリックス)、5番に指名打者・内川聖一(福岡ソフトバンク)を据える第1戦、第2戦と同じクリーンアップを組んだが、散発4安打に封じられた。辛うじて完封こそ逃れたものの、10日の福岡ソフトバンク・北海道日本ハム連合との壮行試合以来5試合ぶりに連打なし。また、先制点を奪われた試合ではこれで3連敗。劣勢から試合をどうひっくり返せるかが、今後の侍ジャパントップチームの課題となりそうだ。
2014 SUZUKI 日米野球
試合日程・結果
- 11/10(月)侍ジャパン 0 - 1 福岡ソフトバンク・北海道日本ハム連合
- 11/11(火)阪神・巨人連合 7 - 8 MLBオールスターチーム
- 11/12(水)侍ジャパン 2 - 0 MLBオールスターチーム
- 11/14(金)MLBオールスターチーム 4 - 8 侍ジャパン
- 11/15(土)侍ジャパン 4 - 0 MLBオールスターチーム
- 11/16(日)MLBオールスターチーム 6 - 1 侍ジャパン
- 11/18(火)侍ジャパン 1 - 3 MLBオールスターチーム
- 11/20(木)MLBオールスターチーム 4 - 6 侍ジャパン