「ひかりTV 4K GLOBAL BASEBALL MATCH 2015 侍ジャパン 対 欧州代表」に出場する欧州代表のスティーブ・ヤンセン監督に、今大会の意気込みや欧州野球についてインタビューしました。
――ようこそ日本へ。3月の日本の気候はいかがですか?
おはよう。気候的にはベルギー、オランダとそんなに変わらないね。来日初日は雨が降ったりしたけど、今日は朝から晴れている。やっぱり青い空というのは良いね(笑)
――今回は欧州代表チームを率いての来日となりましたが?
IBAF(国際野球連盟)の世界ランキングでも日本は1位になった。そういう“野球大国”と対戦できることは大変光栄です。WBCのオランダ代表として来日した際も、日本のファンの熱さをものすごく感じましたし、日本でまた野球ができることを大変うれしく思っています。
――日本野球、侍ジャパンについて、どのようなイメージを持っていますか?
侍ジャパンはとても素晴らしいチーム。選手個々の能力も高いですし、昨年11月の日米野球の戦いぶりを見ても分かるように、間違いなく強い。15年ほど前から日本の野球に接していますが、国全体としての野球に対する取り組み方が素晴らしい。前回のWBCでもいろんな選手を見ていますし、日本の野球に関しては熟知しているつもりだよ。
――今回の欧州代表にはオランダ、イタリア、スペイン、ドイツという多国籍で構成されていますが、選考のポイントなどは?
幅広く、多くの国から選ぶというのが選考のポイントでしたが、当然、ヨーロッパの中でも国によってレベルの差がある。ですので、国際大会に出場している国の選手を軸に選んだ。オランダ国籍の選手が多いですが、あくまでも今回は“チーム・ヨーロッパ”として、国籍は関係なしに一つのチームとして戦いたい。
――近年の欧州野球のレベルアップについて、どのように感じていますか?
10年、15年ほど前から、ヨーロッパの野球は着実に成長している。国際大会での成績もそうですが、マイナーも含めてMLBと契約する選手も増えて来たし、選手個々のレベルも非常に上がっている。今後も、オランダ、イタリア、スペインといった国が、ヨーロッパの野球を引っ張って行くはずです。その一方で、ヨーロッパの中でもまだまだレベルの差があります。今挙げた国以外にも野球を広めて、さらなる底辺拡大も我々の大きな役目になる。今回の『欧州代表対侍ジャパン』の試合はヨーロッパでもテレビ中継されますし、インターネットを通じても試合を見ることができるようになっている。底辺拡大という意味でも、とても素晴らしい機会だと思っています。
――今年の11月には「プレミア12」という新たな大会が開催されます。ヨーロッパだけでなく、世界全体における野球の発展において重要な大会になると思いますが?
まず、アジアで開催(日本、台湾)されることに意味があると思います。野球そのもののレベルもそうですが、ファンの熱さ、球場の素晴らしさ、運営面も含めて、アジアの野球には学ぶべきものが多くありますし、今後の野球界にとっても非常に意義がある。そしてその大会に、ヨーロッパの国(オランダ、イタリア)が出場できることを大変うれしく思います。
――改めて、今回の2試合でどのような試合を日本のファンの前で見せたいですか?
もちろん勝負の世界なので、勝ちに行く。ただ、侍ジャパンの強さというのは知っているので、勝利というのが簡単なことではないということは分かっている。とにかく全力でプレーして、できれば我々のチームが祝杯をあげたいね。