年が明け、3月に開催される「2026 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)まで残りわずかとなった。大会連覇、4回目の優勝を目指す侍ジャパントップチームを率いる井端弘和監督に率直な思いや構想、見せたい戦いなどを聞いた。

選考の構想、代表就任からここまで
――選手選考会議を近くに控えた段階の取材ですが、投手は30人のうち何人を考えていますか?
「1次ラウンドでは3連戦がありますし、思いのほかイニングを稼げない投手がいるかもしれませんから前回大会と同じ15人を考えています」
――捕手はどんな点が選考ポイントになりそうですか?
「捕手は(ピッチクロックやピッチコムなど)やることが増えるので、打力は考えずに捕手としての能力だけを僕の中では見ています。国際試合の経験も大事です。打力については他のポジションで打つ選手がたくさんいますから、捕手は守備に重点を置いてもらおうと思います」
――2023年のアジアプロ野球チャンピオンシップを皮切りにたくさんの国際試合を率いてきました。やはり普段の国内リーグでは見えない適性が見えることはありましたか?
「プロで長くプレーしていると、初めての投手との対戦は少なくなってきます。ですが、国際試合では様子見していたら、慣れる前に投手が代わったり試合が終わったりしてしまいます。だからこそ、知らない投手だけど初球から振れる、タイミングを合わせられる打者が国際大会で結果を出していますね。そこを強化試合や国際大会で見られたことは大きいです」

――代表監督をして良かったと思うことはどんなことですか?
「日本を代表する選手たちを率いることをできるのは、なかなかできないことです。そうした部分が一番ですね」
――苦しい時はどんな時ですか?
「それはずっとですよ(笑)選手選考にはいつも悩みますし、選考してからも辞退選手は出てしまうものなので、誰に代えるのかで多くの議論を交わすこともありました。だからこそ支えてくれたコーチやスタッフには感謝の気持ちでいっぱいです。それをWBCの舞台で花開かせたいです」
――大会が早く来て欲しいものですか?まだ来て欲しくないですか?
「どっちの気持ちもあります。この気持ちをあと何年も続けるということは苦しい。だけど明日が試合だと言われても困ります。大会はもう日が決まっているので、そこに向けてやっていくだけですね」
――夜は眠れていますか?
「今、眠れていなかったら大会までに死んでしまいますよ(笑)。大丈夫です」

侍ジャパンの使命
――WBCに向けては11月25日に大谷翔平選手(ドジャース)が出場を表明しました。井端監督のもとには、どのように連絡が入ったのでしょうか?
「来てもらえることはありがたいです。プレーで引っ張ってもらえればと思います。当日の朝7時か8時でしたかね。朝食を終えた後で、着信があって出たけど間に合わず。すぐにかけ直したら、出ますという話と表明しますという話でした。ホッとしました。すぐに、これからどういう風にしていこうかという考えになったので、チーム作りが前に進んだという気持ちでした」
――投手として起用できるかはまだ分からない状況ですが(取材時)、打順はどのように考えていますか?
「他の選手が決まってからにはなりますが、チームでも今そうですし、より多くの打席が回る打順の方がいいのかなと現状では考えています」
――今年の決意や思いを示す漢字一文字は昨年と同じく『新』でした。理由を教えてください。
「もう一度気持ちを新たにして世界一を再び目指していくという思いを込めました」
――いよいよWBCが3月に行われます。そこで見せたい戦いは、どのようなことになりますか?
「前回大会がそうであったようにファンだけではなく多くの国民に喜んでもらう戦いです。野球をやっていない子供も“やりたい”と思えるもの、野球ファンの方に加えてそうでない方にも“明日から自分も頑張ろう”と思えるもの。そうした戦いを見せることが侍ジャパンの役割・使命だと思います」


























