U-15ワールドカップ ニュージーランド代表 一戦ごとに成長をみせ、真夏の日本で奮闘中!
2016年7月30日
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

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
「第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 inいわき」が7月29日から開幕。大会に備えて、ニュージーランド代表は、開幕1週間前から来日すると、日本代表と強化試合を行うなど、本番に向けての調整を図ってきた。
来日してしばらくは、涼しい天候であったが、大会開幕と同時に梅雨明け。気温は一気に上昇し、ニュージーランド代表の選手たちは大会初日は戸惑いをみせた。それでも、清水直行代表監督は、
「それはどこのチームも同じ条件。『みんな同じように暑いんだから頑張ろう!』と選手たちには伝えました」と明るく笑う。それ以上に、清水監督には1つ不安材料があった。
「チームとして、公式戦での経験が少なく、選手たちにとっては、ほぼ初めての経験ですのでパナマ相手にどんな戦いになるのかと楽しみでもありましたが気掛かりでした」
そのパナマとの初戦。パナマは前回大会6位の強敵だ。それでも、先発のペリティ・ミショナーレを中心に踏ん張り、3回終了で0対2と食らいつく。しかし、2番手のリー・ドン・ジョーがパナマ打線に捉えられ、4回に2失点。
4点を追いかけるニュージーランドは、5回表に1点を返すも、その裏、一度、火が付いたパナマの勢いは止められない。この回、パナマに8失点。6回にも4点を失い、16対1の6回コールドで敗れた。
清水監督は、「試合経験が少なかったのがやはり響きました。崩れ出したら、止まらなかったですね。ただ、選手たちが本当によく頑張っている分、僕らも何とか選手たちの思いを叶えていきたいんです」そう悔しさをにじませながら語った清水監督。それでも、開幕戦後に行われたオープニングセレモニーでは、世界の強豪国に負けない堂々とした姿で、観客からの声援に応えてみせた。
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
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


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そして、30日のU-15ワールドカップ オープニングラウンド第2戦。相手は前回大会5位のメキシコだ。
ニュージーランドは初回、2番ナカオ・タイチ、3番レピア・フリカワの連打でチャンスを作ると、5番フェアガイガ・マーカスが四球を選び、二死満塁の好機を作る。しかし、メキシコの先発バレンスエラ・オスカルに後続を抑えられ、ニュージーランドはこの回、無得点に終わる。2回以降も、バレンスエラの威力あるボールに押され、得点のチャンスが作れない。
一方のニュージーランドの先発は、フェガン・マシュー。清水監督はこの試合、
「目標は5回3失点。80球くらいまで行ってほしいし、それだけ投げられる選手です」と期待を込めて送り込んだ。
序盤、その期待に応えるピッチングで、メキシコの強力打線を抑え込んでいたフェガン・マシューだったが3回表。内野ゴロの間に1点先制を許すと、その後もメキシコ打線に攻めたてられ、5回終わって0対6。
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
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それでも、前日の試合とは違い、ニュージーランドはここから反撃をみせる。5回裏に、四球などでランナーをため、満塁の好機を作ると、押し出しで1点を返す。さらに、7回裏にも、四球と盗塁を絡めて無死二塁の好機。ここで、2番ナカオ・タイチがレフトへタイムリーを放つ。
今大会チーム初のタイムリーに沸くニュージーランドベンチ。スタンドからの声援にも後押しされ、5番リー・ドン・ジョーもタイムリーで続き、3対8と5点差に迫る。
8回に3点を失ったニュージーランドは、試合には11対3で敗れたが、強豪メキシコ相手に9回まで戦い抜いた。清水監督は試合後、
「今日は何とか相手に食らいついて、9回まで試合が出来ました。でも、2試合とも2ケタ失点してしまっているので、次回はそこを食い止めたいです。ただ、初戦よりも点を取れたのは大きな成長です。とにかく、一歩ずつですね」
明日のオープニングラウンド第3戦は、ベネズエラと対戦。昨日より今日、今日より明日と、着実に経験値を上げていくニュージーランドU-15代表。大会期間中にどこまで逞しくなれるかが楽しみだ。
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
ニュージーランドU-15代表
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金)12:00 パナマ 16 - 1 ニュージーランド
7月30日(土)10:00 ニュージーランド 3 - 11 メキシコ
7月31日(日)13:30 ニュージーランド 3 - 16 ベネズエラ
8月 1日(月)13:30 アメリカ 16 - 1 ニュージーランド
8月 2日(火)13:30 チャイニーズ・タイペイ 10 - 4 ニュージーランド
コンソレーションラウンド
8月4日(木)~8月7日(日)
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