8月30日(火)~9月4日(日)に台湾・台中で開催される「第11回 BFA U-18アジア選手権」に出場する侍ジャパンU-18代表が26日、立教大学と練習試合を行い、2対6で敗れた。
大学生を相手にした2日連続の練習試合。注目の先発マウンドには、藤平尚真(横浜)が上がった。最速152km/hを誇る大型右腕だが、この日は初回に1死から四球を許すと、続く立教大の3番・田中健(大垣日大卒)に右越えの先制2ランを被弾。さらに3回にも計4本の長短打などで3点を奪われ、3回を6安打5失点で降板した。試合後の藤平は「ストレートが高めに浮いてしまった」と反省の弁。それでも3イニングで計6奪三振をマークし、「左バッターへの内角スライダーには手応えを感じた。明日はしっかりとストレートを低めに投げて、緩急を使いながらスライダーとのコンビネーションを意識したい」と焦ることなく前を向いた。
4回からは、高橋昂也(花咲徳栄)が2番手で登板した。こちらも交代直後にヒットを2本浴びてピンチを背負ったが、「変化球の切れが良かった」と連続三振で切り抜けると、「投げて行くごとに自分のボールが投げられるようになって行った」との言葉通り、2イニング目以降は無安打に抑え、計3回を2安打無失点で5奪三振の好投。小枝監督から「ご覧の通り、ボールも入っていたので安心しました」との言葉を贈られた。さらに7回からは3番手で島孝明(東海大市原望洋)が登板し、2回を3安打1失点。「ストレートは結構いい感じだった。あとは制球と変化球です」と手応えと課題を口にした。
一方の打線は、1番の松尾大河(秀岳館)から2番・伊藤優平(八戸学院光星)、3番・鈴木将平(静岡)、4番・九鬼隆平(秀岳館)までの上位打線は前日の同じ並び。投手の寺島成輝(履正社)が「7番・左翼」で出場し、九鬼が捕手ではなく指名打者、代わりに渡辺雄太(いなべ総合)が「5番・捕手」に入った。
その中で輝いたのは、1番の松尾だった。5回2死2、3塁の場面で回ってきた第3打席、「それまでバットを長く持っていたのを短く持った。中途半端はいけないと思って、しっかり振って行こうと思った」と木製バットをしならせて左中間を破る2点タイムリー2塁打。「練習の時からバットを振れている。小技もできてパンチ力もある」とは小枝監督。9回の第5打席でもヒットを放ち、リードオフマンとしての能力を見せ付けた。
試合後の小枝監督は、「高校生ならばポップフライになっていたボールが上のレベルになれば上から叩いて持っていかれる。木製バットに対応している大学生と、まだ対応を始めて間もない高校生の違いが出た」と分析した上で、「ここに投げればここに飛ぶんだということを学べた。大変、意義があったと思います」と収穫をアピール。前日に続いてタイブレーク方式の実戦練習も行い、「緊張感を持ってやれたことは、我々にとって非常にありがたかった」と手応え十分の表情で頭を下げた。
明日27日は侍ジャパン大学代表との壮行試合(QVCマリン、18時開始)を実施。小枝監督は「経験するのとしないのとでは大きく違う。できれば全員使いたい」と全投手の起用を示唆。「レベルの高い相手に対して、どれだけ臆せず、屈せずに投げられるかを見たい」と期待を寄せた。昨年8月26日に甲子園で行われた高校日本代表対大学日本代表の壮行試合は、9対2で大学代表が勝利。さて、今年のチームはどんな戦いを見せてくれるのか、非常に楽しみだ。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
侍ジャパンU-18代表の監督、コーチが決定壮行試合
8月27日(土)「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」
QVCマリンフィールド
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