8月27日、第11回BFA U-18アジア選手権に向けた侍ジャパン高校代表の壮行試合が、侍ジャパン大学代表を相手にして、千葉県千葉市美浜区のQVCマリンフィールドで行われた。アマチュア球界トップ選手たちの競演や様々なイベントに、集まった20,590人の観客は大いに盛り上がった。
試合前には様々なイベント
今回の壮行試合では、試合だけでなく様々な催し物が開かれた。
まず、三塁側のボールパークステージでは、侍ジャパン公式マスコット「応援侍たまべヱ」と全国各地のご当地マスコットによるステージショー、侍ジャパン学生アンバサダーによるトークショー、法政大学応援団による演舞が行われた。
そして、そのトリを飾ったのが横浜高・渡辺元智前監督と明治大・善波達也監督(侍ジャパン大学代表前監督、現選手団団長)によるトークショー。日本のアマチュア球界を代表する名将の秘話に多くの観客が聞き入った。
トークショーを観覧していた20代の会社員男性は「他の人にも聞かせてあげたいくらい楽しいお話ばかりでした」と満足げな様子で球場内に入って行った。
また、正面入口右側に設置された侍ジャパン学生アンバサダーブースにも多くの人が集まり、プロのヘアスタイリストによるヘアアレンジレクチャーやTシャツアレンジコーナーに足を運んでいた。
特に、7月に行われた日米大学野球でも好評を博したフォトブースでは、多くの若者や子供たちが侍ジャパンのユニフォームを身に纏い、オリジナルフェイスシールや記念写真に使えるinstagram風フォトフレームを使って記念撮影を行っていた。こうした様々な催しに、首都大学野球リーグによく応援に行くという20代大学生女性は「試合前にたくさんイベントがあって楽しい。特にフェイスシールは選手たちと一緒になって応援している気持ちになれます」と、普段とは違うアマチュア野球の楽しみ方をしているようだった。
華やかな雰囲気の中で、大学の代表が“兄貴分”の役割を果たす
大学代表の三塁側には、東京六大学野球応援団連盟270名、高校代表の一塁側には習志野市立習志野高校吹奏楽部・バトン部240名による応援合戦が繰り広げられ、アマチュア球界トップ選手たちの競演に華を添えた。
試合は、“兄貴分”の大学代表が初回にチーム一の俊足を誇る大西千洋外野手(法政大)が、その足を生かした内野安打や走塁で高校代表守備陣をかき回し、フィルダースチョイスで先制。さらに森下翔平内野手(東海大)や牛島将太捕手(明治大)の連続タイムリーで、高校代表の先発・早川隆久投手(木更津総合高)から、いきなり5点を奪った。
だが、2番手として登板した藤平尚真投手(横浜高)が1イニングで2三振、7番手で登板した甲子園優勝投手の今井達也投手(作新学院高)が2イニングで5三振を奪うなど、本格派右腕2人を中心に多くの投手が躍動し、2回以降は大学代表を無失点に抑えた。
高校代表打線は、今秋のドラフト候補投手を複数擁する大学投手陣の前に3安打18三振で完封に抑え込まれたが、高校代表・小枝守監督は「(大会前に)大学生のスピード感やこうした舞台に慣れることができたのは大きなことで、ありがたかったです」と収穫を口にし、こうした舞台で戦えたことに感謝の言葉を並べた。
高校野球、大学野球のファン、応援団が一堂に会したイベントは大きな盛り上がりを見せた。この熱気が2020年の東京五輪まで、そして東京五輪以降の野球界繁栄に繋がっていくことに期待したい。
第11回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2016年8月30日(火)~9月4日(日)
オープニングラウンド
8月30日(火)13:00 日本 19 - 0 香港
8月31日(水)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 3 日本
9月1日(木)13:00 日本 35 - 0 インドネシア
セミファイナルラウンド
9月2日(金)19:00 日本 8 - 0 中国
9月3日(土)19:00 韓国 1 - 3 日本
決勝
9月4日(日)19:00 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※試合開始時刻は日本時間です(台湾:時差+1時間)
開催地
台湾・台中
参加国
日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、香港、タイ、フィリピン、インドネシア関連情報
侍ジャパンU-18代表の監督、コーチが決定壮行試合
8月27日(土)「侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表」
QVCマリンフィールド
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