12月9日(金)「第9回 BFA U-12アジア選手権」が中国・広東省で開幕。大会初制覇を期す侍ジャパンU-12代表は、東昇鎮高級中学においてフィリピンとの予選Bグループ初戦を戦い、4回コールド・15対0で快勝を飾った。
1回表、右腕・宇地原丈智と福原聖矢の世名城ジャイアンツバッテリーが呼吸を合わせフィリピン打線を三者凡退に抑えてリズムを呼ぶと、打線もその裏から猛攻を開始。
1番・キャプテンの星子天真(弓削キング)がヒットで出塁すると相手暴投と三盗。2番・金澤海斗(泊ファイトクラブ)も四球で出塁すると、すぐに二盗でチャンスを拡大。ここで3番・内間究(真喜良サンウエーブ野球部)のショートゴロにより先制点を奪った侍ジャパンU-12代表は、続く福原がレフトの頭を超えるエンタイトル二塁打で2点目。さらに福原も三盗を決めた一死三塁から5番・疋田悠真(東16丁目フリッパーズ)の一塁ゴロで3点目。2安打に4盗塁を絡める抜け目ない攻めで試合の主導権を奪った。
その後も侍ジャパンU-12代表は攻撃の手を緩めず、2回裏には2安打で4得点。3回裏にはこの日は9番・センターで出場した小西柚生(錦ヤンキース)・金澤の適時二塁打など、4安打を放ち6得点。4回裏は二死走者なしから安打・死球・最後は相手失策が絡んでの2点を追加し、大会規定・4回15点差でのコールド勝ち。この試合では3回裏一死一・三塁から三走・小西、一走・星子が決めたダブルスチール含む13盗塁も光っている。
一方、投手陣も宇地原が3回9人をパーフェクトに抑える好投。4回表から2番手マウンドに立った山下真輝(諸木スワローズSS)も、二死から1四球は与えたものの、ノーヒットで流れを渡さなかった。
かくして「試合をやらないと課題が見えてこないので、課題を見出しながらやっていく」と大会前に語っていた仁志敏久監督の狙い通り、チャレンジし続けながら初戦を快勝で飾った侍ジャパンU-12代表。次の試合はグループB第2戦。12月10日(土)日本時間11時開始の韓国戦。勝てばグループ2位以内が要件となる準決勝進出をほぼ手中に収めることになる大一番でもチーム一丸で戦い続ける。
選手コメント
星子天真選手(キャプテン・先制得点)
「今日の1戦目は、15対0で勝つ(コールドで勝つ)ことを目標にしていましたが、大事な1戦目を目標どおり15対0で勝利できて、まずはホッとしています。これからこの勝利を無駄にしないようにしっかりと活かして、次の試合もまた引き締めてやっていきたいです。」
宇地原丈智選手(先発・3回無失点)
「(1戦目の先発を)監督に言われた時、最初はびっくりしましたが、しっかりリズムよく抑えることができたのでよかったです。普段どおり投げることができました。今後も今日のようにしっかりストライクをとっていきたいです。」
第9回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2016年12月9日(金)~12月13日(火)
グループB
12月9日(金)11:40 日本 15 - 0 フィリピン
12月10日(土)11:00 日本 11 - 1 韓国
12月11日(日)11:00 パキスタン 1 - 8 日本
セミファイナル
12月12日(月)15:00 日本 9 - 0 中国
ファイナル
12月13日(火)15:00 日本 4 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国・広東省:時差-1時間)
開催地
中国(広東省)
参加国
グループA
チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、香港、中国
グループB
日本、パキスタン、フィリピン、韓国