さる12月9日(金)から13日(火)まで中国・広東省で行われていた「第9回 BFA U-12アジア選手権」で見事に大会初優勝を飾った侍ジャパンU-12代表が、12月14日(水)夜、日本に凱旋帰国。羽田空港内で優勝報告会見を行った。
予選リーグBグループ3試合、準決勝、決勝と盤石の試合運びを貫き、5連勝で頂点に立った仁志敏久監督、松下和博コーチ、西浦生記コーチと選手15名は長旅の疲れも見せず全員が充実した表情。金メダルを掲げ撮影に応じた後の記者会見では、仁志敏久監督、MVP・盗塁王を受賞したキャプテン・星子天真(弓削キング)、最優秀救援投手に選出された田栗慶太郎(戸尾ファイターズ)、ベストナイン外野手部門を受賞した山下真輝(諸木スワローズSS)、クリーンナップとして勝負強い打撃を見せた金澤海斗(泊ファイトクラブ)が登壇した。
まず仁志監督は、今大会初制覇について「本当に素晴らしい選手たちで、我々が考えている以上のことができる選手たちでした。この優勝は選手たちが勝ち取ったものだと思います」と選手たちをまず賞賛し、続いて勝因として、今回の侍ジャパンU-12代表は関東と関西でトライアウトを実施して、えりすぐりの15名であることを明かした上で「だから彼らからすれば勝って当然というプレッシャーがあったかもしれませんが、よく戦ったと思います」と改めて、選手たちの戦いぶりを称えている。
また、星子キャプテンは「MVPよりも、とにかくチームを勝たせたい、チームが勝てばそれでいいと思っていました。だから優勝ができて本当に嬉しいです」とここでもキャプテンシーを発揮し、主に5番レフトで出場した金澤は「大会前、みんなで1つになろうと決めていたので、優勝ができて本当嬉しいです」とコメント。
さらに、山下は大会で学んだことについて「チームメイトの大切さ、礼儀やマナー、道具をキレイに揃えることなど、そういうことを学ぶことができてよかったです」と振り返り、決勝戦の最終回を抑え、胴上げ投手となった田栗は「あの時、0点で抑えて優勝したいとマウンドに登ったので、本当にそれができて嬉しかったです」と喜びを表した。
最後に選手たちは今後の目標について聞かれると、全員が「U-15、U-18、そしていずれはトップチームの代表選手になりたい」と決意を表明。これに対し仁志監督は、「彼らは能力が高いので、中学生、高校生となっても活躍してくれると思います。今の時代、野球をやる子供たちが減っている中、彼らのような存在はとても貴重ですので、私にとっても愛すべき息子のような存在ですので。大事に見守っていきたいと思います」と語り、続けて「これからも野球界が一体となってトップを目指していきたいと思います」と野球界の未来を見据えていた。
第9回 BFA U12アジア選手権
大会期間
2016年12月9日(金)~12月13日(火)
グループB
12月9日(金)11:40 日本 15 - 0 フィリピン
12月10日(土)11:00 日本 11 - 1 韓国
12月11日(日)11:00 パキスタン 1 - 8 日本
セミファイナル
12月12日(月)15:00 日本 9 - 0 中国
ファイナル
12月13日(火)15:00 日本 4 - 1 韓国
※開始時刻は日本時間(中国・広東省:時差-1時間)
開催地
中国(広東省)
参加国
グループA
チャイニーズ・タイペイ、インドネシア、香港、中国
グループB
日本、パキスタン、フィリピン、韓国