8月14日、第29回ユニバーシアード競技大会(台湾・台北市/野球競技は20日開幕)に向けた侍ジャパン大学日本代表の練習試合が、神奈川県川崎市のJX-ENEOSグラウンドで行われた。
4投手による完封リレー
侍ジャパン大学代表が再招集後の初実戦で社会人野球の強豪・JX-ENEOSを4対0で破った。
午前中から雨が降りしきり、試合会場は当初予定されていた東京都府中市の明治大学内海・島岡ボールパークから、対戦相手のJX-ENEOSのグラウンドへ移して行われた。
試合は初回から動いた。1死後、宮本丈内野手(奈良学園大)と中川圭太内野手(東洋大)の連打でチャンスを作ると、打席には4番・楠本泰史外野手(東北福祉大)。7月に開催された日米大学野球で首位打者を獲得し好調続く楠本は、初球のチェンジアップに上手く反応してジャストミートさせると、打球は右中間フェンスを超える3ラン本塁打となった。 侍ジャパン大学代表の先発は日米大学野球で最優秀投手に選ばれた左腕・東克樹投手(立命館大)。東は140km/h中盤のストレートとキレ味鋭い変化球を織り交ぜて、強豪・JX-ENEOS打線を相手に、3回無安打3奪三振と完璧な投球を見せた。
さらに後続の投手陣も青島凌也投手(東海大)、伊藤将司投手(国際武道大)、阪本大樹投手(関西大)がそれぞれ持ち味を発揮し、10回完封リレーを完成させた(延長10回はタイブレークの練習として無死一、二塁の継続打順から開始)。
一方、打線は初回に3点を幸先良く先制したものの、以降は出塁こそするが8回の相手適時失策以外では、得点を挙げることができなかった。また、善波達也監督が課題に挙げていた「1点をどうしても欲しいところでのバントや盗塁」がなかなか決まらず課題は残る形となった。
そのため、雨も止んだ夕方は明治大学内海・島岡ボールパークに戻り、約30分の打撃練習を行った。
選手コメント
竹村春樹主将(明治大)
「昨日の練習からみんなバットが振れていたので、今日もその中で点を取れる時に取ることができました。ただ、課題としてきたバントや盗塁で失敗が出ているので改善していかなければ命取りになります。チームの雰囲気はとても良いので、仲良いところと時には厳しく言い合うようなメリハリを持って大会に向かっていきたいです」
阪本大樹投手(関西大)
「日米大学野球後、初めての実戦でしたが、しっかり100%の力を出そうと思って投げました。今日はチェンジアップが良かったですね。(好投が続いた)日米大学野球の自信と経験を生かしてユニバーシアードでもチームに貢献したいです」
第29回ユニバーシアード競技大会
大会期間
2017年8月20日~8月29日
予選ラウンド(グループB)
8月20日(日)12:00 ロシア 0 - 19 日本
8月22日(火)12:00 日本 7 - 2 メキシコ
8月23日(水)12:00 日本 11 - 5 アメリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月25日(金)12:00 日本 2 - 1 韓国
8月26日(土)19:30 チェコ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
準決勝
8月28日(月)19:30 日本 4 - 0 韓国
決勝戦
8月29日(火)19:30 日本 10 - 0 アメリカ
開催地
台湾(台北)
参加国
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、フランス
グループB
日本、アメリカ合衆国、メキシコ、ロシア