「第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ」に出場する侍ジャパンU-18代表の国内合宿が8月23日、千葉県内で行われた。午前10時からウォーミングアップ、キャッチボールの後はフリー打撃。その間、投手はブルペンで軽く投球練習をし、日本の使用球とは異なる、国際公認球の感触を確かめた。その後、走者一、二塁や一、三塁の場面を想定した投内連係でフォーメーション、挟殺プレーなどの確認作業を重ねた。午後はシート打撃、その後はシートノックで2日目のメニューを終えた。
さてこの日、侍ジャパン20人を束ねる主将が発表された。小枝守監督ら指導スタッフとのパイプ役を担うのは、早実・清宮幸太郎(3年)である。2年前の前回大会(日本開催)で唯一の準優勝メンバーであり、豊富なキャリアが買われた形である。小枝監督はキャプテンに指名した理由をこう語っている。
「とても選手間の信頼も厚い。2年前の経験は本人も伝えたがっていますし、非常に選手間の中では心強いんじゃないかと思います。『(清宮には)みんなが同じ方向を向けるように、キャプテンというのは頑張らなきゃダメだぞ』ということを今朝、話しました。非常に今のところはよくやっていると思います」
早実でも2年秋の新チームから、主将として伝統校を束ねてきた実績があり、率先して動くやりがいと責任を強く感じてきた。すでに、侍ジャパンでも前日の練習初日からリーダーとしての自覚は十分。選手に積極的に声をかける姿がたびたび見られ、練習の雰囲気も作っていた。この日、あらためて「主将」という肩書きが与えられ、より一層、チームの前面に立って鼓舞。清宮は高校日本代表の〝顔〟となるにあたり、意気込みを語った。
「(主将の打診は)朝の散歩で、歩きながらお話をいただきました。 2年前も、本当にこの大会のために入れさせていただいたようなものなので。こうやって経験を生かせる絶好の機会があるので、しっかりみんなに伝えて、2年前のチームを思い出しながら、しっかりチームづくりをできたらなと思います。2年前の主将の篠原さん(涼、敦賀気比-筑波大2年)がどういうふうに振る舞っていたかとかを篠原さんから聞き、自分が感じたことをそこに加えながら、しっかり主将としてチームを引っ張っていければと思っています」
侍ジャパンU-18代表は一つの「軸」が固まり、チームの士気も高まってきている。
第28回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ
大会期間
2017年9月1日~9月11日
オープニングラウンド
9月1日(金)22:30 メキシコ 1 - 10 日本
9月3日(日)5:00 日本 0 - 4 アメリカ
9月4日(月)6:00 日本 7 - 2 キューバ
9月5日(火)3:00 オランダ 1 - 3 日本
9月5日(火)22:30 日本 12 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
スーパーラウンド
9月7日(木)22:30 日本 4 - 3 オーストラリア
9月9日(土)6:00 日本 4 - 6 カナダ
9月10日(日)2:00 韓国 6 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
3位決定戦
9月11日(月)1:00 カナダ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(サンダー・ベイ:時差-13時間)
開催地
カナダ サンダー・ベイ
参加国
グループA
カナダ、韓国、チャイニーズ・タイペイ、オーストラリア、イタリア、ニカラグア
グループB
日本、アメリカ、キューバ、メキシコ、オランダ、南アフリカ