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試合レポート

先発・谷川が8回無失点の力投 スーパーラウンド初戦を3対0で韓国に勝利

2017年10月6日

 若手のプロ選手を中心に編成された韓国の平均年齢は23歳。大学卒の社会人ルーキーと同い年ゆえ、侍ジャパン社会人代表の選手たちは「何があっても負けられない」と気合い十分で決戦に臨む。負ければ決勝進出がなくなる韓国は、今季は一軍のマウンドも経験している左腕の金湞儐(キム・ジョンビン=SKワイバーンズ)が先発。140キロ台中盤のストレートをコーナーに投げ分け、なかなか的を絞らせない。

 対する侍ジャパン社会人代表は、予選ラウンド第1戦に続いて谷川昌希に先発を託す。九州三菱自動車の絶対的エースとして、普段は連投もこなしている鉄腕は、「中3日は十分過ぎる休養」と回転のいいストレートと鋭く滑るスライダーを低目に集め、韓国打線をねじ伏せる。

 1回表に安打と死球で二死一、二塁と先にチャンスを作るが無得点に終わった韓国は、4回も二死一、二塁と攻め立て、5回には二死二塁から好打者の宋敏燮(ソン・ミンソプ=尚武)がレフト前に弾き返す。二塁走者は一気にホームを狙ったが、レフトの笹川晃平がダイレクト返球で生還を許さない。一方、侍ジャパン社会人代表は3回まで完璧に抑えられ、4回裏に先頭の田中俊太が四球で出塁するも後続が打ち取られ、前半はやや韓国が押しながらも両軍無得点で終える。

 打撃担当の若林重喜コーチは、「バットの芯でとらえた当たりが正面を突くなど、不運もあるけれど無安打では打つ手がない。選手たちの調子自体は悪くないので、ワンチャンスに一発勝負で培った社会人らしい集中力を見せてほしい」と語る。

 その後半、6回表の二死二塁を谷川が切り抜けると、その裏一死から北村祥治(トヨタ自動車)が三塁手のグラブを弾くチーム初安打を放つ。だが、続く田中はショートゴロで併殺に打ち取られ、侍ジャパン社会人代表はチャンスらしいチャンスすら作れない。ただ、選手たちは「必ず終盤にチャンスが来る。それまで絶対に辛抱しよう」と、守りで声をかけ合って集中する。そうして、谷川が107球の力投で8回表までを無失点に抑えた直後、ようやくチャンスが訪れる。

 一死から六番の大城卓三(NTT西日本)が追い込まれながらも粘って四球を選ぶと、石井章夫監督は伊礼 翼にバントのサイン。ところが、1ボールから2球目の外角低目に伊礼がバットを引くと、韓国の捕手が後逸。労せずして一死二塁となる。石井監督は代走に福田周平(NTT東日本)を送る。

「ストレートに振り遅れないようにと意識しつつ、1打席目は変化球に合わせてセカンドライナー。2打席目は見送り三振でしたが、外角低目の際どいボール。それを打ってもヒットにはならないので、3打席目は真ん中から内角寄りのストレートに的を絞りました。また、バントの構えから見送った2球とも変化球だったので、ヒッティングに変わる3球目は詰まらせようとストレートが来ると準備し……」

 伊礼がそう振り返る絶好のシーンでストレートにバットを振り抜くと、打球はライト前に。好スタートを切った福田が本塁へ飛び込み、ほしかった先制点をもぎ取る。そして、石井監督の絶妙の采配はここからだ。外野からの返球の間に二塁まで進んだ伊礼に、若林晃弘(JX-ENEOS)を代走に送り、右打ちの長谷川拓真に準備をさせると、韓国はアンダーハンドの梁賢(ヤン・ヒョン=尚武)にスイッチ。すると、左打ちの神里和毅(日本生命)を代打に送り、ライトへライナーの二塁打で2点目を挙げる。

 残り1イニングでの2点目は痛い。韓国の野手陣もさすがに意気消沈し、続く北村の強い打球を遊撃手が捕れず、センターへ抜けると神里も還って3点目を奪う。こうして、ワンチャンスにたたみかける攻撃でリードした侍ジャパン社会人代表は、9回表に満を持して佐竹功年(トヨタ自動車)を投入。経験豊富なベテランは韓国の攻撃を3人で片づけ、会心の勝利を挙げた。

 7日のチャイニーズ・タイペイとの第2戦を前に決勝進出が濃厚になった侍ジャパン社会人代表。石井監督はこう結ぶ。
「熱心な台湾の野球ファンに、あと2試合プレーを見ていただけるのは幸せ。もちろん、優勝するためにワンプレーを大切にして戦うが、国際大会の経験が浅い選手たちには結果を恐れずに経験を積んでもらいたい」
 次戦は実質的には消化試合となったが、社会人らしくスピード感のある試合を見せてくれるはずだ。

第28回 BFA アジア選手権

大会概要 出場選手一覧

大会期間

2017年10月2日~8日

予選ラウンド
10月2日(月)13:00 日本 30 - 0 香港
10月3日(火)13:00 パキスタン 1 - 13 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)

スーパーラウンド
10月6日(金)13:00 日本 3 - 0 韓国
10月7日(土)19:00 日本 10 - 0 チャイニーズ・タイペイ

決勝戦
10月8日(日)19:00 日本 6 - 1 チャイニーズ・タイペイ

開催地

台湾

出場国

グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、スリランカ

グループB
日本、パキスタン、香港

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