第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ(22~31日、米国フロリダ)で6連覇を目指す侍ジャパン女子代表が15日、成田空港で記者会見を行った。
橘田恵監督のほか、出口彩香主将(ハナマウイ)、里綾実投手(愛知ディオーネ)川端友紀内野手(埼玉アストライア)、田端凜々花捕手(折尾愛真高)が出席。6連覇への意気込みを語った。
侍ジャパン初の女性監督として指揮を執る橘田監督は「6連覇が目標ですが、心構えや姿勢、チームワークを含めて日本から女子野球を学んでもらえるような立ち振舞いをして、女子野球を普及発展させていきたいです」と女子野球界をけん引する覚悟を示した。2大会ぶりに日本代表に復帰した出口主将は「監督と全く同じ気持ちです。全員同じ気持ちなら必ず優勝できる」とうなずいた。
14年、16年大会でMVPを獲得している里は、若手がのびのびできる環境づくりを意識しながら、チームとしては優勝、個人としては3大会連続MVPを目標に掲げた。「5年前にクーパーズタウンに行って、野球をやっているならそういうところに入りたいと思いました。3回取ったら入れるかなと」と大きなモチベーションにするつもりだ。
チーム最年長29歳で12年大会から4大会連続出場となる川端は「最年長なのでキャプテンを支え、監督を胴上げしたいです」ときっぱり。チーム最年少17歳で初出場の田端は「初ヒットと初打点、そして6連覇」と目を輝かせた。
会見場には、男子トップチームを率いる稲葉篤紀監督も姿を見せ、選手20人を激励した。「私がジャパンで大事にしていることは結束力。照明が日本より暗いこともありえますし、声の掛け合いとか、連係が大事になってきます。みんなでいろんなこと話し合って、チームとして戦うことが非常に大事です。女子野球も勝つことによって、日本に発信していってほしいですし、世界にも人口を増やしてほしい。6連覇目指して頑張ってください」と熱いエールを送った。
会見前のミーティングでは、橘田監督が選手20人を前に「アクシデントをいかにチームワークで乗り越えるかが大切」と呼びかけた。初の米国開催に加え、今大会は「Can Anyone defeat Japan?(誰が日本を撃破するのか?)」がキャッチフレーズとなっており、各国の厳しいマークが予想される。不測の事態にも対応し、一丸となって世界一を勝ち取ることを誓った。
チームはこの日夕方の飛行機でロサンゼルスに向けて出発。17日から会場となるUSSSA スペース・コースト・コンプレックスで練習を行い、22日の開幕に備える。
第8回 WBSC 女子野球ワールドカップ
大会期間
2018年8月22日~8月31日
オープニングラウンド
8月22日(水)23:00 日本 8 - 0 ドミニカ共和国
8月23日(木)23:00 香港 0 - 23 日本
8月25日(土)7:00 日本 2 - 1 カナダ
8月26日(日)7:00 キューバ 1 - 4 日本
8月27日(月)7:00 日本 5 - 1 オーストラリア
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
スーパーラウンド
8月29日(水)7:00 日本 3 - 0 アメリカ
8月30日(木)2:00 日本 2 - 1 チャイニーズ・タイペイ
8月30日(木)22:00 日本 10 - 0 ベネズエラ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
決勝
2018年9月1日(土)7:00 日本 6 - 0 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(フロリダ:時差-13時間)
開催地
アメリカ(フロリダ)
出場する国と地域
グループA
アメリカ、ベネズエラ、チャイニーズ・タイペイ、韓国、オランダ、プエルトリコ
グループB
日本、カナダ、オーストラリア、キューバ、香港、ドミニカ共和国