11月1日、「第4回 BFA 女子野球アジアカップ」(10月26日~11月2日まで中国・杭州)の大会7日目が行われた。すでに決勝進出を決めていた侍ジャパン女子代表は、スーパーラウンド最終戦で香港と対戦し、10対0で5回コールド勝ち。無敗で4連覇をかけた決勝戦に駒を進めた。

この日も序盤から攻勢を仕掛けた。1回裏、漢人茉彩(福井工業大)がセンター前安打と盗塁で二塁に進むと、続く生内アンジェリカ幸(IPU環太平洋大)がレフト線へ二塁打を放ち先制。その後、金田涼々(平成国際大)の内野ゴロで生内が生還し、2点の先制に成功した。
2回は、この日22歳の誕生日を迎え、試合前の宿舎ではサプライズで祝福を受けた富田彩加(桃山学院大)がセンター前安打でチャンスメイク。2死からだったが、この後に漢人が四球を選ぶと、生内がまたもレフトへタイムリーを放ち2点を追加。さらに日野美羽(日本大国際関係学部)にもタイムリーが出て5点差をつけた。
3回も脇坂仁南(至学館大)がエンドランを決めてのタイムリーや暴投、上舘美乃(仙台大)の犠牲フライ、生内と日野のタイムリーで5点を追加し10対0とした。
投げては上舘と近藤優羽(尚美学園大)が2回1安打無失点ずつで抑えると、5回表は平山楓梨(仙台大)が三者凡退に抑えて試合終了。9安打で10点、無失策と攻守にそつのない野球を見せた。

いよいよ迎える決勝戦は日本時間11月2日19時から蕭山瓜瀝棒球場で、今夜の韓国とチャイニーズ・タイペイの勝者と対戦。中島梨紗監督も「日に日にチームらしくなってきました。明日のために様々なことを伝えてきたので、すべて出せればと思います」と語るように、充実した状態で4連覇に挑む。
監督・選手コメント
中島梨紗監督
「初めに伝えた、試合に出ている・出ていないにかかわらない行動などがすごく成長しているなと思います。調子の良し悪しはありますが、全員がしっかりバットは振れているなど、やるべきことをやってくれて、良い雰囲気でできています。(脇坂がエンドランでタイムリー)大きく外れたボール球だったのですが、なんとしても当てようという気持ちが見えて良かったですね。ああいう執念を見せて欲しいです。(決勝戦に向けて)どこが来ても私たちのやるべきことをやるだけ。明日のためにやってきましたし、このメンバーでやる最後の野球で笑って終わりたいです」
生内アンジェリカ幸(IPU環太平洋大)
「(4打数3安打4打点)チームのためにと1打席、1球に集中することができました。(インドネシア戦では)どんな球でも打っていくという指示も出たので、今日はそれが生きて、ストライクゾーンに来た球を1球でミートできました。(捕手として)投手が要求通りのところに投げてくれましたし、守備にも助けられてテンポ良く抑えられました。(決勝戦に向けて)このチームでできる最後の試合なので、チームのためにできることを準備していきたいです」
日野美羽(日本大国際関係学部)
「(2安打2打点)初戦で転倒して指を怪我して迷惑をかけたので、出させてもらえること、こんなにレベルが高いチームで出してもらえていることがすごく嬉しいです。打席の中でもワクワクして臨むことができました。いろんな人にケアをしてもらい、頑張ってねと励ましてもらえたおかげです。(決勝戦に向けて)このチーム力もそうですし、すごい人たちばかりなのでみんなで優勝したいです」
富田彩加(桃山学院大)
「(誕生日を、試合前にチームから、試合後に大会のアナウンスで祝われ)勝利のプレゼントをもらいましたし、盛大に祝ってもらって最高の誕生日になりました。(2安打を放つ)流れとしても良いところで打つことができました。(決勝に向けて)試合に出ても出られなくても、準備して声をかけ合っていきたいです」
第4回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2025年10月26日~11月2日
オープニングラウンド(グループB)
10月26日(日)10:00 スリランカ 0 - 31 日本
10月27日(月)16:00 日本 15 - 0 フィリピン
10月28日(火)16:00 韓国 2 - 13 日本
10月30日(木)16:00 日本 34 - 0 インドネシア
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
10月31日(金)19:30 日本 14 - 4 チャイニーズ・タイペイ
11月1日(土)16:00 日本 10 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
決勝・3位決定戦
11月2日
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(杭州)
出場する国と地域
グループA
チャイニーズ・タイペイ、香港、中国、インド、タイ
グループB
日本、韓国、フィリピン、インドネシア、スリランカ























