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「第12回 BFA U18アジア選手権」大会規則 新たに導入された球数制限

2018年8月31日

「第12回 BFA U18アジア選手権」は9月3日、宮崎で開幕する。侍ジャパンU-18代表は2連覇をかけた戦いとなるが、主な大会規則を確認していく。

 一次ラウンドは4チームずつ2組(日本はA組で3日・香港、4日・スリランカ、5日・韓国と対戦。B組はチャイニーズ・タイペイ、中国、パキスタン)に分かれ、各組の上位2チームがスーパーラウンドへ進出する。なお、各組の3、4位チームは二次予選ラウンドを戦い、5位から8位までの順位を決定する。

 7日からのスーパーラウンドは、同組の一次ラウンド進出チームとの対戦成績がそのまま持ち越される。仮に日本が3連勝の場合は、敗退した2チームとの2勝を除き「1勝0敗で進出」という計算だ。スーパーラウンドではB組の上位2チームと対戦。3試合合計の勝敗により、上位2チームが決勝、3、4位チームが銅メダルをかけて3位決定戦へ進む。

 なお、仮に2チームが同率(勝敗が並ぶ)となった場合は、下記の条件を優先して順位を決めていく。

1 直接対戦成績
2 「TQB」が大きいチーム
3 「ER-TQB」が大きいチーム
4 直接対戦の打率
5 コイントス

「TQB(チームクオリティーバランス)」とは得失点差率を意味し、(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)で算出して優劣を決める。また、「ER-TQB」とは、(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)で算出して優劣を決める。また、3チーム以上が並んだ場合はTQB比較で1番成績が悪いチームがまず落とされ、次の段階で、ひとつ前の条件(直接対決の結果)に戻って比べられる。ここで注意しておかなければならないのは、イニング数の認識である。仮に9回に一死も奪えずにサヨナラ負けを喫した場合は、記録上は「8回0/3」であるから、守備イニングは「8」でカウントされる。

 なお、9回終了時点で同点の場合、10回からはタイブレークを実施する。甲子園大会でも今春のセンバツから導入された「無死一、二塁の継続打順」で行われる。例えば、9回の攻撃が八番で終わった際には、10回は二塁走者が七番、一塁走者が八番、先頭打者は九番となる。

 そして、今回、新たに導入されたのが「球数制限」である。WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、すでに適用されているが、18歳以下の今大会とは規則が異なる。

 最大の球数は「105球」となっており、この数字に達した場合は4日間の休息が義務づけられる。また、「50球」に達した場合は「中1日」を空けなければならない(球数が上限に達した場合は、その打者との対戦が終わるまでは投球可能)。つまり、49球までならば、翌日の連投は可能であるが、1球でも投げれば、「中1日」を空ける必要がある。仮に104球で降板した場合でも、「50球」を超えているわけであるから、「中1日」の休息を設けなければならない。そして、球数にかかわらず、3日続けて登板した場合は翌日の「4連投」は認められない。投手起用をプランする監督、コーチとしては試合日程だけでなく「球数」も念頭に入れたさい配が必要となってくる。

 今大会の場合、一次ラウンドが9月3日から3日間、そして1日の休養日(6日)を挟んで、7、8日がスーパーラウンド、9日が決勝・3位決定戦という日程となっている。つまり、ルールの範囲内であれば「3連投」の後に「3連投」も可能である。なお、隔年で開催される来年のU-18W杯(開催地未定)においても、同規則の適用が決まっている。

参考:第4回WBCの投手の球数制限

▼50球以上投げた場合、登板間隔は中4日
▼30球以上投げた場合、登板間隔は中1日
▼球数に関わらず連投した場合は中1日

球数制限

▼一次ラウンド 65球
▼二次ラウンド 80球
▼準決勝・決勝 95球

第12回 BFA U18アジア選手権

大会概要 出場選手

侍ジャパン壮行試合 高校日本代表 対 大学日本代表

大会期間

2018年9月3日~9月10日

グループA

9月3日(月)18:00 日本 26 - 0 香港
9月4日(火)18:00 スリランカ 0 - 15 日本
9月5日(水)18:00 日本 1 - 3 韓国

スーパーラウンド

9月7日(金)18:00 チャイニーズ・タイペイ 3 - 1 日本
9月8日(土)18:00 日本 (中止) 中国

3位決定戦

9月10日(月)13:00 日本 14 - 1 中国

開催地

日本(宮崎)

出場する国と地域

グループA
日本、香港、韓国、スリランカ

グループB
中国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、インドネシア

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