7月22日、東京都内のホテルでENEOS 侍ジャパンシリーズ2019「日本 vs カナダ」の大会概要発表記者会見が行われた。試合は10月31日と11月1日。両日ともに19時から沖縄県の沖縄セルラースタジアム那覇で行われる。
また、11月5日に台湾で開幕するプレミア12(スーパーラウンド以降は日本開催)に向けた合宿や大会スケジュールも発表された。
一次合宿は10月21日に集合。22日からKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で行われ、25日と26日にはフェニックスリーグ出場チームの日本ハム、オリックスとそれぞれ12時半から練習試合を行う。
その後10月27日に沖縄へ移動し28日から二次合宿を開始。この期間に日本シリーズに出場した選手たちも合流する。10月31日と11月1日には前述のカナダ戦を行い、11月2日にオープニングラウンドを行う台湾へ移動。5日に開幕戦を迎える予定となっている。
東京五輪を来夏に控え、山中正竹強化本部長は「カナダ戦とプレミア12がオリンピックに向けて、選手、監督、コーチが結束すること、そして当然ながら、選手選考そのものについても非常に重要な位置づけとなってまいります」と語った。また「選手に過度な負担をかけないこと」を優先し、毎年慣例になっていた3月の強化試合を来年は行わないことを、侍ジャパン強化委員会として決定したことも明かした。
そのため稲葉篤紀監督は「日本シリーズ開催期間に重なってしまう日程もありますが、長めの合宿の実施をお願いさせていただきました」と、今秋のスケジュールの意図を語った。
東京五輪まで1年を切り、稲葉監督も「“まだ1年ある”という思いと、“もう1年しかない”という両方の複雑な思いがあります」と率直な心境を明かし、「この1年間は、本番直前になって悔いが残らないように“全力疾走”します」と強い決意を込めた。
山中正竹強化本部長
「2020年へつながる大事なプレミア12だろうと思います。目指すものは金メダルですが、その輝きを増すためには、品性やスポーツマンシップを理解したチームで獲得していくということを監督は常々言われています。その目標に向かって大事なステップにしてもらいたいなと思います。そして多くのファンの人たちに感動や喜びや笑顔を届けて、少年少女たちに大きな夢や希望や勇気を与える。さらに野球の魅力、野球の価値、野球の力を東京から世界へ発信する。そして未来へつなげていきたいと考えております」
稲葉篤紀監督
「我々と対戦するために日本へ来てくださるカナダ代表の監督、コーチ、選手、関係者や、合宿で大変お世話になる宮崎、那覇の関係者の皆さまに感謝を申し上げます。プレミア12で優勝し、東京オリンピックに向けて弾みをつけるのはもちろん、日本国内だけではなく、8月に台湾、9月には韓国といった海外のリーグ戦に加えて、可能な範囲でオリンピック予選を現地で視察するなど、代表監督としてやれることはすべてやっていきたいと考えています」