8月3日(土)、台湾・台南市にて開催されている「第5回 WBSC U-12 ワールドカップ」のスーパーラウンド最終戦が行われ、侍ジャパンU-12代表はグループB 2位のメキシコと対戦。3対8で敗れ、今大会初黒星を喫した。
ダブルヘッダー第1試合の韓国戦を終え、30分後に開始されたこの試合。既に決勝進出を決めた侍ジャパンU-12代表はオーダーを大きく変えて試合に臨む。
先発の泉祐成(広島廿日市ボーイズ)は初回、ヒットで出したランナーを3塁まで進めるも無失点で切り抜ける。2回には5番・GALLEGOS.Aのツーベースと四球で一死1、2塁のピンチを背負うが、息の合った守りでダブルプレーに打ち取った。
先制点の欲しい日本はその裏、二死から重松寿翔(豊川中央ボーイズ)が四球を選ぶと、ボークと永田晃庄(長崎南リトル)の内野安打で1、3塁。このチャンスに、前の試合にも出場していた鈴木拓斗(兵庫神戸ボーイズ)がライト右へヒットを放つと、守備の乱れをつき一気に3塁へ。さらにボークで鈴木が生還し3点を先制した。
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
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ところが4回、二死1塁の場面で2番手の今井蓮(大阪八尾ボーイズ)がショートゴロに打ち取るも、送球エラーで1、3塁にピンチを広げる。ここでワイルドピッチにより1点を失うと、さらに四球とヒットで満塁となり1番・CANIZALES.Yのツーベースで同点に追いつかれる。
5回は重松寿翔がメキシコ打線に捕まる。内野安打と四球で二死1、3塁のピンチを招くと、VILLAVICENCIO.Eに右中間へタイムリーツーベースを浴び勝ち越しを許す。さらに続く打者の打ち取った当たりは内野手の間を抜け点差は3点に広がった。
追いつきたい日本はその裏、二死から赤澤琉偉(八尾中央ボーイズ)がヒットで出塁すると、続く髙橋昇聖(北上ゴブリンズ)のレフト前に落ちるヒットで一気に3塁へ。守備の乱れをつき髙橋も2塁へ進塁しチャンスを作るが、林京乃佑(東京城南ボーイズ)はセカンドゴロに打ち取られ日本の反撃もここまで。メキシコは6回にもBAQUERA.Sのホームランなどで2点を追加し、試合を決した。
悔しい敗戦となったが、既に決勝進出を決めている侍ジャパンU-12代表。このメンバーで戦うラストゲームでどのような戦いを見せるのか。気持ちを切り替えて臨む明日4日(日)の決勝戦は、日本時間19時半より地元チャイニーズ・タイペイと対戦する。
監督・選手コメント
仁志敏久監督
「出場機会が少ない子たちにスーパーラウンドで試合に出してあげたいなと思っていたので、みんな出られたのでよかったです。(泉祐成の投球について)状況的にも決勝に行くことがわかっていてのマウンドだったので、比較的落ち着いて投げられたと思います」
泉祐成(広島廿日市ボーイズ)
先発・3回無失点
「韓国戦で決勝が決まったので、本来のピッチングを発揮しようと思ってマウンドに上がりました。球が走っていたし、あまりヒットも打たれなかったので90点くらいだと思います」
鈴木拓斗(兵庫神戸ボーイズ)
2回裏先制タイムリー
「韓国戦で打てなかったのでちょっとやばいなと思って。メキシコ戦でなんとか打てました。(決勝戦は)全打席ホームラン打ちます」
第5回 WBSC U-12 ワールドカップ
大会期間
2019年7月26日~8月4日
オープニングラウンド
7月26日(金)11:00 チェコ 0 - 21 日本
7月27日(土)15:00 日本 6 - 0 キューバ
7月28日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 4 - 7 日本
7月29日(月)11:00 日本 30 - 0 フィジー
7月30日(火)15:00 日本 15 - 0 南アフリカ
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
8月1日(木)11:00 日本 4 - 1 ベネズエラ
8月3日(土)13:00 日本 8 - 7 韓国
8月3日(土)15:00 日本 3 - 8 メキシコ
決勝
8月4日(日)19:30 日本 0 - 4 チャイニーズ・タイペイ
開催地
台湾 台南市
参加国
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、キューバ、チェコ、南アフリカ、フィジー
グループB
アメリカ、韓国、メキシコ、オーストラリア、ベネズエラ、イタリア