10月21日、『ENEOS 侍ジャパンシリーズ 2019「日本 vs カナダ」』(10月31日、11月1日)とプレミア12(日本出場のグループBは11月5日開幕)に向けた侍ジャパントップチームの宮崎合宿開始を翌日に控え、全体ミーティングが行われた。
日本シリーズに出場している巨人とソフトバンクの選手、この日辞退が発表された松井裕樹と森原康平(ともに楽天)を除いた16選手が合宿地である宮崎県に集結。全体ミーティングでは、前回2015年のプレミア12では大会唯一となる敗北を準決勝の韓国戦で喫して優勝を逃した(結果は3位)こともあり、国際大会の難しさや結束して世界一になっていくことなどを確認した。
全体ミーティング後には、稲葉篤紀監督が報道陣の取材に応じた。
その取材の中では、日本シリーズで活躍中の足のスペシャリスト・周東佑京(ソフトバンク)の活躍について尋ねられ「この2試合を見ていても、試合を大きく左右している。彼をどこで使うかは大事なポイントとなってくるでしょう」と、あらためて期待の大きさを語った。
また、現在行われているラグビーW杯で日本代表が史上初の8強入りしたことについて尋ねられると「野球も切磋琢磨をして、ファンの方から応援をいただいて、世界一を目指していきたいです」と答えた。選手たちの国歌を歌う姿に心を打たれたとし、「みんなにも(そうした姿勢を)伝えようと思います」と話した。
宮崎の合宿では22日から練習を3日間行い、25日に日本ハム、26日にオリックスとそれぞれ12時半から練習試合を行う(練習および試合の会場はすべてサンマリンスタジアム宮崎)。稲葉監督は練習での確認事項等はもちろんのこと「長い時間を取っていただいたので、同じ釜の飯を食べてチームを作っていきたい」と、あらためて結束の重要性を説いた。
2020年の東京五輪に向けて重要となる今年最後の活動期間。プレミア12閉幕までの約1ヶ月間で、どのような強化そしてチーム作りを進めていくのか。その第一歩がまもなく踏み出される。
稲葉篤紀監督
「いよいよ始まるなという思いです。みんな良い表情をしていましたので良いチームを作っていきたいです。(辞退の代替選手については)既にオフに入っている選手もいますし、宮崎のフェニックスリーグでプレーをしている選手もいるので、所属球団の方とも話して、しっかりと考えていきます」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ