11月10日、「第2回 WBSC プレミア12」のスーパーラウンドの開幕を前日に控え、公式練習と監督たちによる記者会見が行われた。
公式練習は、14時から侍ジャパンのスーパーラウンド開幕戦となる千葉県のZOZOマリンスタジアムで約2時間行われた。室内練習場でミーティングやアップなどを行った選手たちは、14時半頃からグラウンドに姿を現した。野手陣はシートノックやフリー打撃など、投手陣は遠投やランニングなどで各自が調整を行った。
18時からは東京都内のホテルでスーパーラウンド進出6カ国の監督たちによる公式記者会見が行われた。稲葉篤紀監督は「コミュニケーションと結束力が大事になってくると思います」と語り「アンダー世代の模範となるよう、全国のファンに喜んでもらうよう戦います」と意気込んだ。
また、侍ジャパンの開幕戦(11日19時からZOZOマリンスタジアム)で対戦するオーストラリアのデービッド・ニルソン監督(元中日など)は対戦を前に「(特定の誰かではなく)すべての選手に注目している。投手層も厚い」と侍ジャパンの印象を語った。そして「だからこそ、ひとつのチームになって戦いたいです」と、稲葉監督と同じく結束の大切さを説いた。
スーパーラウンドはオープニングラウンド各組の上位2カ国の計6カ国が出場。オープニングラウンド同グループのチームとは対戦をせず、各4試合を戦うリーグ戦で順位を決定。1位と2位が決勝、3位と4位が3位決定戦をそれぞれ17日に東京ドームで戦う。
前回大会3位に終わった悔しさを、そして2009年のWBC以来となる世界一奪還に向けた激戦必至の1週間が始まる。
監督・選手コメント
稲葉篤紀監督
「オープニングラウンドで3つ勝てたことで、とても前に進むことができましたし、良い状態に仕上がってきていると思います。スーパーラウンドの緊張感もありますが、また新たな気持ちで臨んでいきたいです。オーストラリアは個性豊かな投手陣ですし、打者には一発があるので警戒をしていきたいです」
山口俊(巨人)
オーストラリア戦に先発予定
「普段と変わらず準備できています。状態は悪くありません。フライボール革命の影響か、海外の打者は低めの見極めが良いのでそれをどう使っていくか。フォークの落としどころは上手く修正できていると思います」
近藤健介(日本ハム)
「オープニングラウンドでは、絶好調ではないですが自分のするべきことができました。前も後ろも凄い打者たちなので、まずは繋ぐことが大事だと思っていて、それはできています。世界一に向けて、応援を力に変えて頑張っていきたいです」
第2回 WBSC プレミア12
大会期間
2019年11月2日~11月17日
オープニングラウンド
11月5日(火)19:00 日本 8 - 4 ベネズエラ
11月6日(水)19:00 日本 4 - 0 プエルトリコ
11月7日(木)19:30 チャイニーズ・タイペイ 1 - 8 日本
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
11月11日(月)19:00 日本 3 - 2 オーストラリア
11月12日(火)19:00 日本 3 - 4 アメリカ
11月13日(水)19:00 日本 3 - 1 メキシコ
11月16日(土)19:00 日本 10 - 8 韓国
※開始時刻は日本時間
決勝
11月17日(日)19:00 日本 5 - 3 韓国
※開始時刻は日本時間
開催地
日本、台湾、韓国、メキシコ
出場する国と地域
グループA
メキシコ、アメリカ、オランダ、ドミニカ共和国
グループB
チャイニーズ・タイペイ、日本、ベネズエラ、プエルトリコ
グループC
韓国、キューバ、オーストラリア、カナダ