2020年1月30日、東京都のTOHOシネマズ日比谷で「侍の名のもとに~野球日本代表 侍ジャパンの800日~」の映画完成披露試写会が行われた。
この映画は稲葉篤紀監督が侍ジャパントップチームの監督に就任してからの2年以上の月日を密着撮影したチーム専属カメラによる独占映像だ。稲葉監督はもちろん選手・スタッフの奮闘・苦悩・歓喜などがリアルな姿で映し出されており、2月7日(金)より全国の映画館で2週間限定公開が予定されている。
稲葉監督はこの日来場し、囲み取材の対応と舞台挨拶を行った。稲葉監督は「最初はずっとカメラが回っていたので違和感はありました。でも最近は慣れてきました」と笑い、映画を観賞したところ「3回泣けますね」と作品に太鼓判を押した。
また、自身だけでなく選手の様々な表情や発言も映されているため「選手がどういった準備をしたり、どういった思いを持っているのかが伝わってきました。新たな発見もありました」と話した。その上で一番の見どころは「ブルペンのシーンです。かんちゃん(大竹寛)がよくまとめてくれていましたし、やりとりや声かけを含め、プレッシャーの中いろんな思いを持って“さあ行くぞ”と登板へ向かう場面・送り出す場面はグッときますね」と明かした。
今年は最大の目標としてきた東京五輪での金メダル獲得への挑戦が待ち受ける。稲葉監督は来場者に対し「金メダルを獲得して皆さんと喜びを分かち合いたいと思いますので、悔いの無いよう準備していきます」と決意を語り、「昨年も応援をありがとうございました。これからも野球界そして侍ジャパンの応援をよろしくお願いいたします」と呼びかけた。
2月からは各球団のキャンプ視察を行うなど、昨年10年ぶりの世界一獲得となったプレミア12よりも4人少ない東京五輪代表24選手の人選に向けて精力的に動いていく稲葉監督。その中で選ばれた選手たちが躍動し、日本中を熱く盛り上げるドラマをどんな形で描いてくれるのか楽しみだ。