5月25日、第3回 BFA 女子野球アジアカップ ファイナルラウンドの開幕を26日に控え、侍ジャパン女子代表が試合会場となる香港の晒草湾遊楽場で公式練習を行った。
24日に香港入りした選手たちは長旅の疲れも見せず、この日もハツラツさが目立った。
9時前にウォーミングアップを終えた選手たちはまず、グラウンドコンディションを入念に確認。その後はシートノック、投内連携、フリー打撃、投球練習と約1時間半にわたって体を動かした。ノックでは、内外野だけでなく捕手も務める中江映利加(阪神タイガースWomen)を筆頭に複数の守備位置をこなせる選手が多いが、どの選手もどこで守っても軽快な動きを見せた。
中島梨紗監督は「選手たちの状態は今日見る限りではすごく良いのかなと思います」と話し、「相手がどうというより私たちの野球をやることが大事になっていきます」と抱負を述べた。
26日の韓国戦(日本時間正午開始)は今年の公式戦初戦だ。その大事なマウンドを任されるのは女子野球ワールドカップで3大会連続MVPを獲得するなど長年女子野球界を牽引している里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)。開幕投手を任せた中島梨紗監督は里を指名した理由について「経験豊富なので大崩れせずに試合を作ってくれるだろうと思って任せました」と全幅の信頼を置く。
また、里も「国際大会が初の選手もいるので初戦を勝つことも大事ですが、ストライクゾーンであったり各国の打線の特徴であったりを少しでも多く引き出していきたいです」と落ち着いた口調で抱負を語った。
9月に行われる第9回 WBSC 女子野球ワールドカップ グループステージ(9月13日~17日に広島県で開催)に向けても大事なアジアカップだが、準備は万端といった様子で開幕戦に臨む。
コーチ・選手コメント
木戸克彦ヘッドコーチ
「前回のワールドカップに続いて、僕は女子野球2回目ですがみんな元気ですね。内容も問われますから良い野球をしたいです。前回から続いて選ばれた選手が8人もいて素晴らしいですね。三浦、里、川端といったベテランも頑張っていますし、高校野球も盛んになってきていて突き上げもあるので、これからの女子野球も楽しみです」
里綾実(埼玉西武ライオンズ・レディース)
「先発を任させてもらえるということで光栄です。自分の持っている力を出し尽くして、勢いに乗って優勝できるように、一つひとつ勝っていきたいです。落ち着いて、みんながいつものプレーがしっかりできるようにしていきたいです。(国際大会で大切なこと)常に状況に対応していくことが大事なので、そこが一番だと思います」
第3回 BFA 女子野球アジアカップ
大会期間
2023年5月21日~6月1日
グループB
5月26日(金)12:00 日本 10 - 0 韓国
5月27日(土)13:00 日本 7 - 1 フィリピン
5月28日(日)16:00 インドネシア 0 - 27 日本
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
スーパーラウンド
5月30日(火)19:00 チャイニーズ・タイペイ 1 - 12 日本
5月31日(水)16:00 日本 15 - 0 香港
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
決勝
6月1日(木)15:00 日本 8 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(香港:時差-1時間)
開催地
香港
出場国
一次ラウンド
グループA:インド、マレーシア、タイ
グループB:香港、パキスタン、インドネシア、スリランカ
ファイナルラウンド
グループA:チャイニーズ・タイペイ、中国、香港
グループB:日本、韓国、フィリピン