6月29日、「第44回 日米大学野球選手権大会」(日本時間7月8日から13日)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで始まった。
選ばれた26選手とスタッフは12時半から結団式を行い、自己紹介とともにそれぞれが日米大学野球選手権優勝への強い決意を述べ、スタッフからは海外での行動の注意事項なども共有された。
そして13時から選手たちはグラウンドへ。大久保哲也監督が「明るく元気にやっていきましょう」と声をかけて練習が始まった。
選考合宿時と比べて選手たちの動きが良く、シートノックやフリー打撃を見た大久保監督は「打撃も守備も内容が良かったですね。特に打撃は非常に振れていました」と振り返った。一方でやや硬さも見受けられ、主将の中島大輔(青山学院大)には「普段通りにやっていいぞ」と声をかけたという。
今回の直前合宿は投手のローテーションや役割分担、打線をいかに組むか決める重要な5日間となる。まずは30日の練習でシート打撃を行い、7月1日のENEOS戦(12時試合開始予定)、2日の東芝戦(11時試合開始)の練習試合も含めて適性を見極めていく方針だ。
過去43回の歴史の中で19回の優勝があるが、アメリカ開催での優勝は2007年の第36回大会のみ。厚い壁を破るために、大学代表がどんなチーム作りをしていくのか注目したい。
選手コメント
中島大輔(青山学院大)
「大久保監督から“主将なんだから引っ張っていいよ”と言っていただいたのでやりやすくなりました。すぐにチームが1つになることは難しいので、まずはコミュニケーションを全員と取るようにしていますし、去年の代表経験者も引っ張ってくれています」
進藤勇也(上武大)
「良い緊張感の中、楽しくできています。春季リーグが終わってから打撃、守備、フィジカルと全体的にトレーニングをしてきました。(大学代表としてハーレムベースボールウィーク出場した)去年は体調管理が難しく体重が落ちてしまったので、今年は食事を含めしっかりと対策をして、高いパフォーマンスを発揮できるよう準備していきたいです」
宮下朝陽(東洋大)
「(チーム最年少も)先輩が声をかけてくれるので選考合宿の時よりもやりやすい環境でプレーができています。打撃で結果を残せるように準備していきたいです。(代表経験のある)東洋大の乾真大コーチからアメリカの投手は球が速くて動くと聞いているので、対戦をワクワクしています」