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西川史礁の3安打や投手陣の好投が光り東芝に逃げ切り 国内最終戦を勝利で飾る

2023年7月2日

 7月2日、「第44回 日米大学野球選手権大会」(日本時間7月8日から13日)に出場する侍ジャパン大学代表の直前合宿4日目が神奈川県平塚市のバッティングパレス相石スタジアムひらつかで行われた。
 前日に続き練習試合が行われ、社会人野球の強豪・東芝に4対2で勝利。対外試合2試合目で初勝利を挙げた。

 序盤から試合は動いた。1回表、東芝先発の粂直輝のサイドハンドから力強く投げ込まれるボールに押されあっさり二死となったが、3番の宗山塁(明治大)がセンター前安打を放って出塁すると、続く西川史礁(青山学院大)もセンター前に運びチャンスを拡大。
 ここで上田希由翔(明治大)がセンター前へ先制タイムリーを放つと、さらに廣瀬隆太(慶應義塾大)と佐々木泰(青山学院大)もタイムリーを放って、5連打で3点を奪った。

 先発のマウンドに上がった常廣羽也斗(青山学院大)は初回に四球こそ出したものの空振り三振を奪って無失点で切り抜けた。だが2回に安打や四球で1点を失うと、3回には本塁打を浴びて3回2失点。国際大会で使用する海外メーカーの球にまだ適応しきれていない印象だが、大久保哲也監督は「馴染んでくれば本来の投球をしてくれるでしょう」と、大学選手権優勝投手の常廣への信頼は変わらないようだ。
 それでも2番手以降の細野晴希(東洋大)、草加勝(亜細亜大)、古謝樹(桐蔭横浜大)、木村仁(九州共立大)は堅い守備陣とともに1点も許さずに9回まで東芝打線を抑え込んだ。
 また、打線は5回にも宮崎一樹(山梨学院大)と宗山の安打から作ったチャンスで西川史礁(青山学院大)がタイムリーを放ってダメ押し。昨日の第1打席で死球を受けて交代し状態が懸念されていた西川だが、この日は3安打の大活躍。診断の結果も骨に異常がなく打撲程度で済んでおり、打線の中心と考えている大久保監督の安心材料が増えた。

 タイブレーク練習では前日に続き得点が奪えずに課題が残ったが、予定通り2試合をこなせたことで選手たちの状態や一体感は日に日に増している。
 7月3日は国内合宿最終日。軽めの練習が予定されているが、臨時コーチを務める侍ジャパンU-12代表・井端弘和監督による指導も行われる予定で、選手たちはさらなる学びを得て、決戦の地・アメリカへ4日に向かう。

監督・選手コメント

大久保哲也監督

「攻撃は昨日も今日も10安打出て先制もできているので良い感触です。初回の攻撃は2アウトからよく繋いでくれました。投手はボールに馴染めている投手と馴染めていない投手がいる印象です。守備面もみんな良い選手ですから無難に処理してくれています」

侍ジャパンU-12代表・井端弘和監督

※この日は視察のみ
「投手は皆、球が速くて上のステージでもやれる印象ですし、打者もみんな振れていますね。宗山選手はやっぱり上手いですし二遊間や三塁手の守備も上手いですね。どのカテゴリーであれ一体感が大事。戦っていくうちに“いいチームになったね”では遅いので、戦う前からそうなればいいなと思います」

草加勝(亜細亜大)

「結果として無失点でしたが変化球が抜けたりしていたので修正したいです。ボールが滑るのでしっかり対応していきたいです。まだ完成度は6割くらい。アメリカに行くとまた気候や環境が変わってくるので、しっかり準備していきます」

古謝樹(桐蔭横浜大)

「ボールはまだ滑る印象があり変化球はまだ苦手なので今日はストレートを多めに投げました。自分以外は有名な選手たちばかり。ワンポイントでも1イニングでも与えられた役割をしっかり果たしてアメリカを倒したいです」

西川史礁(青山学院大)

「4番を任させてもらっていますが普段と変わらず、良い意味で力を抜いて重く考えすぎないようにしています。投手は皆、レベルが高いですし、打線も1番から9番まで隙がないと思います。普通にやれば絶対に優勝できるチーム。優勝して帰ってきたいです」

第44回 日米大学野球選手権大会

大会概要 出場選手

大会期間

2023年7月8日~7月13日

試合日程
7月8日(土)7:00 アメリカ 2 - 5 日本
7月9日(日)7:00 日本 5 - 8 アメリカ
7月10日(月)6:00 アメリカ 5 - 0 日本
7月12日(水)7:30 日本 4 - 3 アメリカ
7月13日(木)7:30 アメリカ 2 - 6 日本
※開始時刻は日本時間(ノースカロライナ/サウスカロライナ:時差-13時間)

開催地

アメリカ

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