9月27日、第19回 アジア競技大会(野球競技は10月1日から7日/中国・杭州)に出場する侍ジャパン社会人代表の直前合宿3日目が埼玉県の浦和ボールパークで行われた。最終日となったこの日も、これまでの練習日同様、各選手の課題や目的に沿ったメニューが委ねられる個別練習が行われた。
練習後には記者会見が開かれ、石井章夫監督と主将の北村祥治(トヨタ自動車)、右腕の嘉陽宗一郎(トヨタ自動車)、左腕の森田駿哉(Honda鈴鹿)が出席。中国への出国を翌日に控え、アジア競技大会での抱負などを語った。
石井章夫監督は3日間の直前合宿を「投手・野手ともにコンディションが上がってきています」と振り返った。2017年からチームを率い、2019年以降はある程度メンバーを固定してきたことで「改善に向けて強い意識を持って“自分自身と向き合って力を最大に出す”というテーマを課してきて、それができつつあります」と手応えを明かす。また、データやフィジカル、メディカル、メンタルなど様々な分野での専門家を登用し選手たちにサポートをしてきたことで「それが選手のレベルアップに繋がってきている」と自信を見せた。
その上で、1994年の第12回大会(広島県開催)以来の金メダル獲得に向けて「個々の状況判断やチャレンジする気持ちが鍵になります。いろんなアクシデントも起こると思いますが乗り越えていきたいです」と抱負を語った。
3選手は、それぞれが前回大会(2018年/インドネシア・ジャカルタ)決勝で敗れた韓国や2019年のBFAアジア選手権決勝で敗れたチャイニーズ・タイペイを念頭において強化を図ってきたと口を揃える。
その中で野手の北村は課題であった長打力、嘉陽は武器であるストレート、森田は課題であったコントロールに成長を実感しているという。その中でプロ選手を多く擁する両チームを倒して金メダルを獲得するために、「石井監督が掲げてきた、速い球に対して強く弾き返すこと」(北村)、「ベストパフォーマンスを出せば抑えられると思うので、そのための調整」(嘉陽)、「慣れない環境の中で、いつも通りのパフォーマンス」(森田)を鍵に挙げた。
前回大会からの5年間の集大成を最高の結果で見せるため、チームは28日に出国。現地到着後は、初戦となる10月1日の中国戦(日本時間13時試合開始予定)に向けて調整を行う予定となっている。
第19回 アジア競技大会
大会期間
2023年10月1日~10月7日
セカンドステージ(グループA)
10月1日(日)13:00 フィリピン 0 - 6 日本
10月2日(月)19:30 日本 18 - 0 ラオス
10月3日(火)19:30 日本 0 - 1 中国
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
スーパーラウンド
10月5日(木)13:00 韓国 2 - 0 日本
10月6日(金)19:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 2 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
3位決定戦
10月7日(土)13:00 中国 3 - 4 日本
※開始時刻は日本時間(中国:時差-1時間)
開催地
中国(杭州)
出場する国と地域
日本、韓国、チャイニーズ・タイペイ、中国、フィリピン、
香港、タイ、シンガポール、ラオス