11月15日、「カーネクスト アジアプロ野球チャンピオンシップ2023」(11月16〜19日/東京ドーム)のチャイニーズ・タイペイとの開幕戦(19時試合開始予定)を翌日に控え、東京ドームで出場4チームの公式練習と記者会見が行われた。
侍ジャパンは18時から公式練習を行い、投内連係やシートノック、フリー打撃などで2時間汗を流した。
フリー打撃では藤原恭大(ロッテ)が鋭い当たりを連発し、森下翔太(阪神)や万波中正(日本ハム)がスタンド上段に叩き込むなど各選手が快音を響かせた。前日に打順についての迷いを明かしていた井端弘和監督だが「打順は状態と実績で決めました」と、既に固まったことを明かした。12日の広島戦で森下の一発によりチームの雰囲気がガラリと変わったことも挙げ「良いところで本塁打が出るにこしたことはありません」と期待した。
キーマンについて問われると「短期決戦なので全員です」と答え、「初戦がとにかく大事。まずは1戦目に全員で集中して戦いたいです」と意気込んだ。
予告先発で開幕投手を務めることが発表されたのは、井端監督が「制球力が高く、シーズン終盤に安定した投球をしていました」と評する赤星優志(巨人)。プロ2年目で初の国際大会出場とあって赤星は「すごく緊張しています。身が引き締まる思いです」と正直に明かした。チャイニーズ・タイペイの印象については「小技や足も使ってくるので、様々なことに注意したいです」と語り、「まずは打者1人ずつを抑えていきたいです」と終始引き締まった表情で答えた。
対するチャイニーズ・タイペイの陳金鋒監督は「長い期間準備をしてきたので、明日に全力を尽くしたいです」と意気込み、開幕投手には「この年代で最も優れた投手」と評する古林睿煬を指名。最速157キロを誇る剛腕は「コンディションはとても良いです。強いチームが相手なので四球などのミスを失くしていきたいです」と口調は冷静ながらも確かな自信を滲ませた。
また、第2戦で対戦する韓国は、開幕投手を務めるムン·ドンジュが「(10月の)アジア大会金メダルの勢いをぶつけていきたいです」と話し、第3戦で対戦するオーストラリアのデービッド・ニルソン監督は「とにかくたくさんの練習をしてきました。(この大会で)成功できる自信を持っています」と、それぞれが自信をのぞかせており、熱戦への期待は高まるばかり。過去の国際大会を見ても接戦が多い3チームに対して、井端新監督が率いる若き侍ジャパンがどのような戦いを見せるのか注目だ。