7月7日、「第43回 プラハベースボールウィーク」(チェコ・プラハで7月9日まで)の2日目が行われ、侍ジャパン大学代表はU-23代表選手で構成されたチャイニーズ・タイペイと対戦。粘り強く戦い、3対2のサヨナラ勝ちを収めた。
前日のドイツ戦の後に行われる予定だったチェコ対チャイニーズ・タイペイの試合が雨天順延となった影響で、この日は同試合を含む3試合(チェコとチャイニーズ・タイペイが2試合)が7イニング制によって行われた。
開幕戦に続き、初回から幸先良く先制する。先頭の飯山志夢(立正大)がレフト前安打で出塁すると、すぐに盗塁を決めて二塁へ。1死後、渡部聖弥(大阪商業大)が逆方向のライト前へ鋭い当たりを飛ばして、飯山が生還した。
さらに3回、2死から西川史礁(青山学院大)の打球がサードベースに当たる形での二塁打で運良くチャンスを作ると、続く渡部のショートゴロが相手の失策を誘い、追加点を挙げた。
先発のマウンドに上がった髙須大雅(明治大)は、長身を生かした角度あるストレートや変化球で3回まで1安打に抑える好投を見せていた。しかし4回、四球で先頭打者を歩かせると、チャイニーズ・タイペイが2者続けてエンドランを敢行。これが三塁手・松下歩叶(法政大)の失策と、ボテボテの当たりながらも三遊間を抜けるタイムリーとなって1点を返されると、犠牲フライも打たれて同点に追いつかれた。
そんな嫌な流れを払拭したのが、今回の代表24選手の中で唯一前回の欧州遠征を経験している篠木健太郎(法政大)だ。なおも続くピンチではあったが、キレの良いストレートと変化球でサードフライとサードゴロに抑え、相手打線の勢いを止めると、5回も2四死球こそ出すが空振り三振2つなどで無安打に抑えた。
その後、打線がなかなか得点を奪えなかったが、6回と7回は侍ジャパントップチームにも選出されたことのある中村優斗(愛知工業大)が力強いストレートを軸にした投球で、1安打4奪三振に抑え、捕手の印出太一(早稲田大)も強肩を生かして盗塁を阻止。相手に流れを渡さず、最終7回裏の攻撃に繋げた。
そして7回裏は先頭の代打・神里陸(國學院大)が四球で出塁すると、山縣秀(早稲田大)のバスターエンドラン、勝田成(近畿大)のセカンドゴロの間に神里は三塁へ。ここで飯山は詰まらされ相手投手前へのボテボテのゴロになったものの、俊足が悪送球を誘い試合終了。ミスや失点を最小限に抑える一方、相手のミスできっちり得点を挙げる形で、開幕戦に続く連勝を決めた。
グループリーグ最終戦となる第3戦は、開催国・チェコと日本時間7月9日午前2時から対戦。昨年のWBC以降、チェコでも野球熱が急速に高まっており現地チケットは完売。申し分のない雰囲気の中、観客の期待に応える侍ジャパンらしい野球を展開したい。
第31回 ハーレムベースボールウィーク
大会期間
2024年7月12日~7月19日
オープニングラウンド
2024年7月12日(金)22:30 チャイニーズ・タイペイ(雨天順延)日本
2024年7月13日(土)23:15 アメリカ 5 - 9 日本
2024年7月15日(月)2:30 日本 5 - 4 スペイン
2024年7月15日(月)18:30 チャイニーズ・タイペイ 0 - 2 日本
2024年7月16日(火)22:30 イタリア 2 - 8 日本
2024年7月18日(木)2:30 日本 5 - 1 オランダ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
準決勝
2024年7月18日(木)22:30 日本 8 - 0 チャイニーズ・タイペイ
2024年7月19日(金)2:30 オランダ 1 - 2 アメリカ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
決勝
2024年7月20日(土)2:30 日本 10 - 4 アメリカ
※開始時刻は日本時間(オランダ:時差-7時間)
開催地
オランダ(ハーレム)
出場する国と地域
日本、アメリカ、チャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、スペイン
第43回 プラハベースボールウィーク
大会期間
2024年7月6日~7月9日
グループA
2024年7月6日(土)21:30 ドイツ 3 - 7 日本
2024年7月7日(日)21:30 日本 3 - 2 チャイニーズ・タイペイ
2024年7月9日(火)2:00 日本 9 - 3 チェコ
※開始時刻は日本時間(チェコ:時差-7時間)
決勝
2024年7月10日(水)2:00 日本 5 - 3 チャイニーズ・タイペイ
※開始時刻は日本時間(チェコ:時差-7時間)
開催地
チェコ(プラハ)
出場する国と地域
グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、チェコ、ドイツ
グループB
オーストリア、ギリシャ、ハンガリー、スロバキア、リトアニア
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