8月22日(日本時間23日)、「第6回 WBSC U-15 ワールドカップ」(コロンビア・バランキージャ)スーパーラウンドが始まり、侍ジャパンU-15代表はチャイニーズ・タイペイと対戦。最終7回2死までリードしていたが5対6と逆転負けを喫して黒星スタートとなった。
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オープニングラウンドのグループAで全勝による首位通過の侍ジャパンU-15代表と、4勝1敗でグループB首位通過のチャイニーズ・タイペイ。同じグループから勝ち進んだ相手との対戦成績は持ち越されるため、相手は1勝1敗からのスタートとなっており、勝てば決勝進出に大きく近づく試合だったが、あと1アウトが遠かった。
先発のマウンドを任された林将輝(日高リトルシニア)は走者を出しながらも力強いストレートで押していき、3回まで無失点に抑えると、その裏に打線が援護する。
岡田良太(熊本泗水ボーイズ)の投手強襲安打と小久保颯弥(愛知名港ボーイズ)のライト前安打、相手失策で1死満塁のチャンスを作ると、川上慧(明石ボーイズ)の打球の併殺を焦った二塁手が悪送球し2点の先制に成功した。
4回は連続死球からピンチを招くも、林が後続を抑え、5回2死まで無失点という好投で先発の役目を果たした。
さらに5回裏には、新井悠河(藤岡ボーイズ)と川上の連打でチャンスを作ると、相手失策と砂涼人(洋野リトルシニア)のショートゴロの間に2点を追加し4対0となった。
これで勝利が近づいたかと思われたが、チャイニーズ・タイペイが終盤に脅威の粘りを見せる。
6回からマウンドに上がった太田蓮(京都リトルシニア)が押し出し死球で1点を返されると、7回には2死まで取りながらも二塁打、死球、二塁手・砂の失策、センター前安打で1点差まで詰め寄られる。このピンチにイタリア戦でチームを救うなど好救援が続いていた戸倉光揮(狭山西武ボーイズ)がマウンドへ。しかし、追い込んでからの甘く入ったスライダーを相手が見逃さず、ライト頭上を越える走者一掃の三塁打に。これで4対6と逆転を許した。
その裏に川上の内野安打で1点こそ返したものの、後続が続かず試合終了。悔しい内容での初黒星となった。
試合後、井端弘和監督は「先制して、中押しして選手に油断が見えたことは反省しないといけません」と厳しい表情で振り返った。また、選手たちには「これが野球。良い勉強をしたと思う。こういうことは2度とあってはいけない」と話した上で、「相手は誰1人諦めることなく、当たってでも出ようという気持ちが出ていた。怪我のリスクもあるから、我々は“当たってでも出よう”とは言わないよ。でも気持ちだけは負けないように」と選手たちに奮起を促した。
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これでスーパーラウンドの成績を2勝1敗とした侍ジャパンU-15代表は、第2戦でメキシコと日本時間24日5時から対戦。オープニングラウンドはグループB3位通過とはいえ、チャイニーズ・タイペイを破っている侮れない相手に対し、巻き返しを狙う。
監督・選手コメント
井端弘和監督
「もっと点は取れたと思いますが、打つ方は徐々に形になってきているのかなと思います。今日(の敗因)は完全に油断でした。でも、これで終わりじゃない。スーパーラウンドは残り2試合あるので勝って、もう一度チャイニーズ・タイペイと決勝でやりたいです」
新井悠河(藤岡ボーイズ)※主将
「先制もできて流れが良かったのですが、最終回の守りが悔しいですね。井端監督が言ってくれている言葉を受け止めて、切り替えてやっていくことが勝利に近づくことだと思うので、明日からもみんなでしっかりやっていきたいです」
林将輝(日高リトルシニア)
※4回3分の2を投げて2安打無失点と好投
「初回は球数少なく抑えられましたし、その後も絶対に1点も取らせないという気持ちで投げました。変化球が抜けてしまう場面もありましたが、任された役割を果たすことができました。負けてしまったことは忘れて、残り2試合を絶対に負けずに決勝へ行って、決勝でまた投げたいです」
第6回 WBSC U-15 ワールドカップ
大会期間
2024年8月16日~8月25日
オープニングラウンド(グループA)
8月17日(土)9:00 日本 12 - 9 ドミニカ共和国
8月18日(日)5:00 イタリア 3 - 8 日本
8月19日(月)9:00 コロンビア 3 - 14 日本
8月20日(火)5:00 日本 14 - 0 グアム
8月21日(水)0:30 日本 4 - 2 プエルトリコ
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
スーパーラウンド
8月23日(金)5:00 日本 5 - 6 チャイニーズ・タイペイ
8月24日(土)5:00 日本 6 - 1 メキシコ
8月25日(日)5:00 日本 7 - 2 ニカラグア
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
決勝
8月26日(月)9:00 日本 7 - 6 プエルトリコ
※開始時刻は日本時間(コロンビア:時差-14時間)
開催地
コロンビア(バランキージャ)
出場する国と地域
グループA
日本、ドミニカ共和国、プエルトリコ、コロンビア、イタリア、グアム
グループB
メキシコ、チャイニーズ・タイペイ、ベネズエラ、オランダ、ニカラグア、南アフリカ