9月2日、「第13回 BFA U18アジア選手権」(8日まで台湾)が開幕。2大会ぶり6回目の優勝を目指す侍ジャパンU-18代表は、台北市立天母棒球場でオープニングラウンド第1戦の香港戦を戦い19対0で大勝。幸先の良いスタートとなった。
初回、制球力の高さを買われチームの開幕投手を任された髙尾響(広陵)が先頭打者をストレートの四球で歩かせてしまうものの、後続を連続三振に抑えると、捕手の熊谷俊乃介(関東第一)も盗塁を刺し、3人で相手の攻撃を終わらせた。
するとその裏、先頭の境亮陽(大阪桐蔭)が一、二塁間を破る安打で出塁。その後、濱本遥大(広陵)の内野安打や髙山裕次郎(健大高崎)の四球で無死満塁のチャンスを作る。ここで石塚裕惺(花咲徳栄)の内野ゴロの間に先制。さらに徳丸快晴(大阪桐蔭)、花田悠月(智辯和歌山)、宇野真仁朗(早稲田実)、熊谷俊乃介(関東第一)のタイムリーなどで一挙7点を挙げた。
2回も髙尾が3人で抑えると、その裏に濱本の安打からチャンスを作り、石塚、徳丸、宇野のタイムリーで4得点。さらに3回には徳丸と櫻井椿稀(鶴岡東)のタイムリーで3得点、4回には熊谷、髙山、石塚のタイムリーなどで5点を加えダメ押し。
投手陣も3回は藤田琉生(東海大相模)、4回と5回は田崎颯士(興南)が無安打で抑え、香港の反撃を許さず。5回表終了時点で19対0と大会規定である5回10点差以上がつき、コールドゲームが成立した。
また、試合後は開会式に出席した後、スーパーラウンドでの対戦が予想されるチャイニーズ・タイペイと韓国の一戦を視察。優勝に向けて慢心の無い準備が進められている。
オープニングラウンド第2戦は台北市立天母棒球場で日本時間14時半からスリランカと戦う。
監督・選手コメント
小倉全由監督
「選手たちも試合を早くやりたいという思いの中で、しっかり打ってくれたし、投げてくれました。“しっかり引きつけて打てよ”と言った中で最後までしっかりやってくれましたね。マウンドは少し投げにくそうでしたが、みんなもっと良くなると思います。徳丸は良い打球を打っていましたね。勝負強く、長打力があるので期待しています」
徳丸快晴(大阪桐蔭)
「初戦で試合の入りが大事という中で、攻守で良い形で野球ができました。打順が何番でも打撃は変わりませんが、チャンスでしっかり走者をかえすことができて良かったです。木製バットにも慣れてきて良い感覚で打てています。金属バットの時よりも、強く振るということを意識しています」
藤田琉生(東海大相模)
「(1イニングを三者連続三振に抑える)任されたイニングを全力で投げました。(走者無し時のピッチクロック20秒について)普段からテンポの良い投球を意識しているので気になりませんでした。マウンドが高くて苦労しましたが、いつもより低めに投げることを意識しました。(強豪との対戦に向けて)ストレートがどれだけ通じるかだと思います。変化球で逃げずにストレート主体で投げていきたいです」
第13回 BFA U18アジア選手権
大会期間
2024年9月2日~9月8日
オープニングラウンド(グループB)
2024年9月2日(月)14:30 日本 19 - 0 香港
2024年9月3日(火)14:30 スリランカ 1 - 20 日本
2024年9月4日(水)19:30 日本 13 - 0 フィリピン
※開始時刻は日本時間(台湾:時差-1時間)
スーパーラウンド
2024年9月6日(金)19:30 日本 1 - 0 チャイニーズ・タイペイ
2024年9月7日(土)19:30 日本 0 - 1 韓国
3位決定戦・決勝
2024年9月8日(日)19:30 日本 1 - 6 チャイニーズ・タイペイ
開催地
台湾(台北、桃園)
出場する国と地域
グループA
韓国、チャイニーズ・タイペイ、パキスタン、タイ
グループB
日本、フィリピン、香港、スリランカ