7月10日、12日に開幕が迫った第40回日米大学野球選手権大会に向け、侍ジャパン大学代表が開幕戦と第2戦の開催地である新潟入り。16時からハードオフエコスタジアム新潟で新潟医療福祉大と本番前最後の実戦を行った。
両チームのスターティングラインナップは以下の通り。
先攻・侍ジャパン大学代表 | 後攻・新潟医療福祉大 |
---|---|
9佐藤(立教大) | 7水石(小諸商) |
7島田(上武大) | 6熱田(専大附) |
DH楠本(東北福祉大) | 9服部(長野日大) |
5大山(白鴎大) | DH柴崎(前橋育英) |
4吉川(中京学院大) | 8大藪(上田西) |
3森下(東海大) | 4小池(新潟明訓) |
6京田(日本大) | 3宮島(新潟明訓) |
2森川(法政大) | 2大塚(上田西) |
8大西(法政大) | 5坂巻(上田西) |
P濱口(神奈川大) | P笠原(新津) |
先発左腕候補の濱口遥大投手(神奈川大)が4回10奪三振と圧巻の投球を見せた。対戦相手の創部4年目ながら関甲新学生リーグで2位に食い込んだ新潟医療福祉大に対し、初回から三者連続三振を奪う快調なスタートを切った。その後も2回に三者連続三振を奪うなど、4回打者13人に対し10奪三振無四球無安打と相手を寄せ付けなかった。
後を継いだ吉川峻平(関西大)、伊藤将司(国際武道大)、齊藤大将(明治大)、水野滉也(東海大北海道キャンパス)の4投手も新潟医療福祉大打線を寄せ付けず、計20奪三振でノーヒットリレーを飾った。
試合後、横井監督は「課題もまだありますが濱口の投球は良かったですね。先発かロングリリーフでの起用を考えていましたが、今日のような投球なら中継ぎでも行けるかもしれません。また、(最終回を3人で締めた)水野もあれくらいのことができる投手だと思っていたので楽しみです」と手応えを話した。
一方で打線に関しては「課題がかなり出ました」と厳しい表情に。
立ち上がりの悪い笠原祥太郎投手(代表選考合宿招集も落選)から、いきなり2四球を選ぶも後続が続かず。その後もバントのミスや、5回にも連打による無死一、二塁の好機を逸するなど、6回まで無失点に終わった。
だが7回に、2死から大西千洋外野手(法政大)が安打と盗塁で2死二塁までチャンスを広げると、佐藤拓也外野手(立教大)がレフト前安打を放ち先制。この場面について横井監督は「目指す得点パターンの象徴のよう」と、自慢の俊足を生かした大西と、打撃で好調が続く佐藤を称えた。
侍ジャパン大学代表は、8回に相手失策で1得点、9回には大山悠輔内野手(白鴎大)と吉川尚輝内野手(中京学院大)の連続タイムリーで2得点を追加し、日米大学野球開幕前最後の実戦を4対0で快勝した。
コメント
濱口遥大投手(神奈川大)
「ストレート(この日最速は146km/h)はスピードよりキレを意識したことが、結果(4回10奪三振無安打無四球)に繋がったのかなと思います。対大学米国代表打線には落ちる球が有効になるので、今日はチェンジアップやフォークを多めに使いました。ただ、カウントを取るカーブやスライダーに課題が残りました。(起用については)自分はそこまで良い投手ではないので、どこでも任された場面を投げるつもりです」
第40回 日米大学野球選手権大会
大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)
大会結果
第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ
大会期間
2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)
会場
7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)
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