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試合レポート

米国打線爆発で優勝の行方は最終戦へ/第40回 日米大学野球 第4戦

2016年7月16日

 7月16日、第40回日米大学野球の第4戦が静岡草薙球場で行われた。第3戦を0-1で落とした侍ジャパン大学代表は、この日も思うように得点を奪えず2得点のみ。また投手陣も大学米国代表打線の猛攻を受け10失点。2-10の大敗を喫し、優勝の行方は最終戦(17日18時から同球場)に持ち込まれた。

投手陣崩れ大量10失点

 ここまでの3試合通じて3得点の侍ジャパン大学代表は、先発のマウンドに前日3回を投げ好投した左腕・濱口遥大投手(神奈川大)を送り、ロースコアの試合展開に持ち込みたいところだった。
 だが、2回に守備陣が乱れる。三遊間のゴロを大山悠輔内野手(白鴎大)が捕球できず失策を犯すと、続くジェーク・バーガー内野手(ミズーリ州立大)には右中間を破る二塁打を打たれ無死二、三塁のピンチを招く。すると濱口の暴投とエバン・ホワイト内野手(ケンタッキー大)の犠牲フライで2点の先制を許した。
 さらには4回、濱口は連打を浴びると死球、暴投で3点目を許し降板。2番手には、濱口と同じく前日3回を投げ好投した水野滉也投手(東海大北海道キャンパス)を送った。だが水野もエバン・スコウグ捕手(テキサスクリスチャン大)にライトスタンドに飛び込む3ラン本塁打を浴びると、その後も大学米国代表打線の勢いを止められず、さらに2失点を喫し、この回6得点を奪われるビッグイニングを作られてしまった。

 一方の打線も、大学米国代表先発のカイル・ライト投手(バンダービルト大)と2番手のリッキー・タイラー・トーマス投手(フレズノ州立大)の前に封じ込まれ、ホームを踏めず。8回に3番手のグレン・オットー投手(ライス大)から途中出場の京田陽太内野手(日本大)がタイムリーを放ち2点を返すのがやっとだった。
 さらに2点を返した8回裏には、ティージェー・フリードル外野手(ネバダ大)に吉川峻平投手(関西大)がダメ押しの2ラン本塁打を浴び、合計10失点。2-10の大敗で侍ジャパン大学代表が敗れ、2勝2敗のタイに。優勝の行方は17日18時から静岡草薙球場で行われる第5戦に持ち越された。

コメント

侍ジャパン大学代表/横井人輝監督

「情けない試合をしてしまい、たくさん集まっていただいた静岡のお客様に申し訳ない気持ちでいっぱいです。(大学米国代表は)我々が1つ間違えば、こうなってしまう力のあるチーム。また、データを取って我々の適性を見て戦っている印象です。明日の先発は柳裕也(明治大)。佐々木千隼(桜美林大)と田村伊知郎(立教大)の3人で完封したいです」

侍ジャパン大学代表/濱口遥大投手(神奈川大)

「絶対に勝つと臨んだ試合でしたが、試合を壊してしまい申し訳ないです。昨日より低めに手を出してくれず、球を置きにいってしまい腕が振れませんでした」

大学米国代表/ジョージ・ホートン監督

「昨日までよりしっかりミートし、スイングもしっかりできていました。濱口は前日とは違いチェンジアップが中に入ってきていたので、それを打者がしっかり捕らえてくれました。明日は休養十分の投手同士で得点を奪うのは難しいと思いますが、絶対に勝ちたいです」

大学米国代表/エバン・スコウグ捕手(テキサスクリスチャン大)

「ルー・ゲーリックやベーブ・ルースがプレーした球場で本塁打を打つことができて嬉しいです。昨日、水野には落ちる球で三振を喫していたので、ベース寄りに立って対応しました」

第40回 日米大学野球選手権大会

大会概要
出場選手
全日本大学野球連盟 公式サイト(外部サイト)

大会結果

第1戦 7月12日(火) 日本 2 - 1 アメリカ
第2戦 7月13日(水) アメリカ 0 - 1 日本
第3戦 7月15日(金) 日本 0 - 1 アメリカ
第4戦 7月16日(土) アメリカ 10 - 2 日本
第5戦 7月17日(日) 日本 5x - 4 アメリカ

大会期間

2016年7月12日~17日(※予備日7月18日)

会場

7月12日(火)、13日(水)ハードオフエコスタジアム新潟(新潟)
7月15日(金)明治神宮野球場(東京)
7月16日(土)、17日(日)草薙球場(静岡)

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