8月2日(火)、15歳以下の野球世界一を決める「第3回 WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 inいわき」のオープニングラウンド第5戦がいわきグリーンスタジアムで行われ、侍ジャパンU-15代表が10-6でコロンビアを破り開幕5連勝を飾った。これで侍ジャパンU-15代表はオープニングラウンド1位で、上位6チームで争われるスーパーラウンド進出を決めた。
田口夢人が攻守で活躍し流れを引き寄せる
オープニングラウンド最終日、そして5連戦最終日とあって両チーム合わせ26四死球が飛び出した乱戦を侍ジャパンU-15代表がモノにした。
2回表に押し出しで今大会初めて先制を許したが、直後の打者の打球を二塁手の田口夢人内野手(栃木下野リトルシニア)が、難しいバウンドのゴロを体で止め、落ち着いて処理しピンチを脱した。
するとその裏に四球と併殺崩れで同点とすると、さらに続くチャンスで田口がライト前へタイムリーを放ち、侍ジャパンU-15代表が勝ち越しに成功した。さらに3回には、3番の稲生賢二外野手(東海ボーイズ)が5試合連続安打となるタイムリーを放ち追加点を挙げる。その後は代打で出場した植田太陽外野手(武蔵府中リトルシニア)の1安打のみに抑えられたものの、コロンビアが四死球や失策などミスを連発し、3試合連続となる二桁得点を挙げた。
投げては先発の岡田幹太投手ら8投手の継投で、振りの鋭いコロンビア打線から7安打を浴び、10四死球を出すも要所を締めて逃げ切った。これで侍ジャパンU-15代表は開幕5連勝。オープニングラウンドのグループAを首位で通過した。
この後は、1日の予備日を挟み、8月4日からスーパーラウンドが始まる。ここで対戦していない別のグループの上位3チーム(ベネズエラ、アメリカ、パナマ※対戦順)と対戦。オープニングラウンドで対戦した同じグループの2カ国の対戦成績(キューバ、コロンビアから挙げた2勝)を加えた成績で順位を決める。そして、その3位と4位が3位決定戦、1位と2位が決勝戦を8月7日にいわきグリーンスタジアムで行う。
コメント
侍ジャパンU-15代表・鹿取義隆監督
「こういう試合(乱戦)が普通にあるのが、この年代の試合です。みんなで勝っていくことが理想なので、日替わりでヒーローが出ているのは良いことですね。スーパーラウンドでの投手起用は(投球数制限はあるが)まず一戦必勝です。最終日(決勝戦or3位決定戦)は残った登板可能な投手全員が投げるくらいでいいと思っています」
侍ジャパンU-15代表・田口夢人内野手(栃木下野リトルシニア)
「(好守備について)いつ打球が来てもいいように準備していました。(タイムリーは)追い込まれていたので、しっかりミートしようと思いました。(目標である世界一に向けて)みんなでしっかり声を出せていて、もっともっと上を目指せるチームなので、優勝目指して頑張りたいです」
侍ジャパンU-15代表・野口海音捕手/主将(松原ボーイズ)
「投手がよく頑張ってくれました。2回を1点で抑えられたことが大きかったです。勝利を積み重ねることでムードも良くなっていますし、一人ひとりが自覚を持った行動をしているので手応えはあります」
第3回WBSC U-15ベースボールワールドカップ2016 in いわき
大会期間
オープニングラウンド
7月29日(金) オーストラリア 0 - 13 日本
7月30日(土) 日本 4 - 0 キューバ
7月31日(日) 日本 15 - 4 韓国
8月 1日(月) チェコ 0 - 15 日本
8月 2日(火) 日本 10 - 6 コロンビア
スーパーラウンド
8月4日(木) 日本 8 - 0 ベネズエラ
8月5日(金) 日本 2 - 5 アメリカ
8月6日(土) 日本 2 - 1 パナマ
決勝
8月7日(日)14:30 日本 4 - 9 キューバ
会場
いわきグリーンスタジアム
南部スタジアム
平野球場
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